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じゃんけんのグーチョキパーの意味が学べる昔話。
ある日、石とハサミと紙が誰が一番強いかという話になりました。自分が一番強いと譲らないみんなは…
意味を知るとより楽しくなりますね。
みんなは知ってる?じゃんけんのグーは石、チョキはハサミ、パーは紙のことなんだよ。グーとチョキならどっちが勝ち?パーとグーならどっちが勝ち?チョキとパーならどっちが勝ち?これはじゃんけんの最初の物語。
ある日、公園に集まった石とハサミと紙は、誰が一番強いかという話になりました。すると「俺様が一番に決まってる。」石が大威張りで言いました。「いやいや、僕だ。」ハサミも言いました。
「違うよ、僕が一番強いんだ。」紙も負けじと言いました。「よし、誰が一番強いか今ここで決めようじゃないか。」「そうしよう」「それがいい」石とハサミと紙は一人ずつ戦って決めることにしました。
最初に石とハサミが戦いました。「ようい!はじめ!」紙の合図で石はハサミに飛びかかると、カキーンとハサミに飛ばされてしまいました。「イテテテ」石が起き上がると
今度はハサミが石に向かって切りかかりました。でも「ガキンッ!!」とものすごい音をたてながら、ハサミは吹っ飛んでしまいました。石が固くてハサミでは切れなかったのです。
何度も何度もハサミは石に切りかかりますが、石はびくともしません。ハサミががボロボロになると「こんなの絶対切れないよ…」とハサミは負けてしまいました。
次に戦ったのは紙と石。「誰も俺様には勝てないぞ!」石は大きな声でふんぞり返っておおいばり。すると、紙が静かに近づいて、石に覆いかぶさりました。そのままクシャクシャ石を丸め込むと
「た、助けてくれー!」石はもぞもぞ逃げようとしますが紙から抜け出せません。動けなくなった石はあっという間に紙に負けてしまいました。「ね、僕が一番強いでしょ?」紙は嬉しそうに言いました。
すると「待って、まだ僕と戦ってないよ」ハサミが言いました。「でももうボロボロじゃないか」紙が言うと、「ペラペラの紙なら、このくらいボロボロだって平気さ」ハサミはエッヘンと言いました。
「ようい!はじめ!」石の合図でハサミが紙に斬りかかるとチョッキンとあっという間に切ってしまいました。「あれれれ!?僕の負けだ!」紙は切られたお腹を擦りながら言いました。
石はハサミに勝ち、紙は石に勝ち、ハサミは紙に勝ちました。おあいこになった3人は「君、強かったね」「君こそすごいよ」お互いを褒め合いながら家へと帰っていきましたとさ。
おしまい