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公園で遊んでいる男の子がトイレを我慢してしまうお話。
大好きなブランコに並んでいる男の子。もう少しで自分の番になると、ウンチがしたくなりました。ブランコに乗りたくて我慢していると…
我慢しないほうが楽しく遊べると学べます。
お腹がゴロゴロおしりがもぞもぞ、ウンチがしたいしんちゃんは、お口をへの字に曲げながらぐっと力を入れて、公園のブランコに並んでいます。「あとちょっと…あとちょっとで僕の番…」
人気のブランコには、いつもたくさん人が並んでいます。「いっぱい並んでやっともうすぐ乗れるんだ。ウンチがまん。ウンチがまん。」楽しみに並んでいたしんちゃんは、絶対にトイレなんか行くもんかとウンチを我慢していたのです。
でも、しばらく我慢していると、口はへの字に曲げたまま、汗がダラダラ垂れてきました。回りの楽しそうな声もなんだか遠くに感じます。そのうちブランコのことよりウンチのことで頭がいっぱいになってきました。
「ブランコ乗って10数えたら、ウンチして…。イヤ違う。ウンチしたら10数えて…間違えた。ブランコを降りて、ウンチして…それからトイレに行けば…違う違う、ウンチに行ってから、トイレをして…」もうパニックです。
すると、ブランコに乗っていた友達が「どうぞ!」楽しそうにブランコを降りました。しんちゃんは腰をちょっと曲げながら、お腹を抱えて汗をダラダラ怖い顔で、ブランコへゆっくり進みます。「早く乗らないとウンチがでちゃう…。」
ブランコをキイっと一回漕ぎました。もう限界のしんちゃんは「どうぞ…」小さな声でボソっと言うと、ブランコを降りてしまいました。急いでトイレに行きたいのに、お腹がゴロゴロおしりがもぞもぞ走れません。
お腹を抱えてゆっくりゆっくりトイレへ向かうしんちゃんは、目には涙が溜まって、汗がダラダラ垂れていました。「ウンチ…ウンチ…トイレ…ウンチ…。」頭の中はウンチとトイレがぐるぐる回っています。
友達が手を振ってくれても、大好きな犬が足元でじゃれても、しんちゃんは気が付きませんでした。なんとかやっとトイレにたどり着いたしんちゃんは、鼻水も垂れて涙がボロボロでて、顔は真っ赤で汗びっしょり。
無事にウンチが出たしんちゃん。トイレに座りながら「もう絶対我慢しない!」そう誓いました。さっきまでの様子が嘘のように、爽やかに公園を走り抜けます。友達に笑顔で手を降って、大好きな犬をワシャワシャとなでると、ブランコへ向かいました。
たくさん並んでしんちゃんの番まであと一人。ワクワク待っていましたが、今度はおしっこに行きたくなりました。「もうちょっとでブランコに乗れるけど…」しんちゃんは楽しく遊ぶために、ちゃんとブランコを我慢して、急いでトイレへ向かいました。
おしまい