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なかなか履いてもらえないパンツ君のお話。
パンツ君はいつも引き出しにしまわれてしまいます。嫌われていると思っているとオムツさんが…
オムツからパンツへ緒戦したくなるトイレトレーニングの物語です。
パンツ君は毎日泣いていました。「僕もはいてもらいたい…」お着替えの時間、いつも履いてもらえるのはオムツさん。パンツ君はいつも「またこんど」と引き出しにしまわれてしまいます。
でもある日、友達がみんなパンツを履いていると知った男の子が「ボクもパンツにする!」ついにパンツ君を選びました。嬉しくて嬉しくてパンツ君は大喜びです。でもあっという間におもらしで汚れてしまいました。
それからまた、ぱったりと履いてもらえなくなったパンツ君。「僕きらわれちゃった…」落ち込んでいるとオムツさんが言いました。「違うわよ。おもらしであなたを汚したくないから履かないのよ。」嫌われていると思っていたパンツ君はびっくり。
お風呂から出た男の子に「僕を履いて!」思い切ってお願いをしました。でも「おもらししちゃうからオムツにする。」男の子は首をふります。「おもらししたっていいんだよ!何度だって履けるよ!」パンツ君は諦めませんが男の子はまた首をふると、オムツを履きました。
次の日の朝、パンツ君は引き出しから飛び出して、お着替えにこっそり混じりました。でもやっぱり履いてもらえません。男の子がお昼寝をしている間、パンツ君はこしょこしょオムツさんに話しました。
「このままずっと、履いてもらえないかもしれない…」「大丈夫よ。お兄さんおねえさんはみんなパンツを履くじゃない。この子がお兄さんになったらきっと履いてもらえるわよ」オムツさんが言うと
「ボクもうお兄さんだもん!」お昼寝していた男の子が突然ムクリと立ち上がると、オムツを脱いでパンツに着替え始めました。男の子はパンツ君とオムツさんの話を聞いていたのです。
喜んだパンツ君ですが、やっぱりおもらしで汚れてしまいました。「大丈夫!よごれたってへっちゃらだよ!」パンツ君がはげますと「うん、ボクお兄さんだもん!」男の子も諦めずに頑張ります。
毎日履いてもらえるようになったパンツ君。少しずつ履いてもらえる時間が増えて、気がついたら寝るとき以外はずっと男の子に履いてもらっていました。
そしてついに「ねるときもパンツにする!」男の子は夜もパンツ君を履くようになりました。すると「私の出番はもうおしまいね。」オムツさんは少し寂しそうに戸棚に去っていきました。
おもらしで汚れることは、もう、ほとんどなくなっていたパンツ君。今度はおねしょとの戦いを、立派なお兄さんになった男の子と一緒に頑張るのでした。
おしまい