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おやすみ村のねむ~いねむ~いおじいさんとおばあさんのお話。
いつでも眠たいおじいさんとおばあさん。薪を拾いに行っても川へ洗濯に行っても、スヤスヤウトウトお昼寝です。ある日寝ていると風で屋根が飛ばされて…。
一緒にスヤスヤグーグー眠りたくなりますzzz…
むか~しむかし、おやすみ村に、ねむねむじーさんとすやすやばーさんが住んでいました。ねむねむじーさんはこっくりこっくり山へ芝刈りに。すやすやばーさんはウトウト川へ洗濯に行きました。
風がそよそよ、お日様ポカポカ、なんて気持ちがいい日でしょう。二人はえっちらおっちらでかけましたが、ねむねむじーさんは思わず座ってゆ~らりゆらり。すやすやばーさんは川の手前でゆ~らりゆらりお昼寝をはじめました。
ねむねむじーさんはグーグーいびきをかいて眠っているので、立派なたきぎが沢山落ちていることに気が付きません。すやすやばーさんはスピースピーと夢の中にいるので、目の前の川に大きな大きな桃が流れているのに気が付きません。たきぎは他のおじいさんが拾い、大きな桃は他のおばあさんが拾っていきました。
すやすやむにゃむにゃ寝ている二人は、お日様がいなくなるころようやく目が覚めました。「こりゃ大変」ねむねむじーさんはまた、こっくりこっくりしながら小さなたきぎを拾って帰ります。すやすやばーさんは「おやまぁ夜になっちまう」ウトウトしながら川でザブッと洗濯を済ませて帰ります。
えっちらおっちら家へ帰った二人。「今日はいい日だったのぉ…ふわぁぁぁぁ…」「えぇ…ふわぁぁぁぁ…とってもお昼寝日和でしたねぇ…ふわぁぁぁぁ…」眠たそうにあくびをしながらゆっくりゆっくり話をします。話しながら眠くなった二人はゆ~らりゆらり。そのまま眠ってしまいました。
その夜は、さっきまでの天気が嘘のような大嵐。ビュービュー風が吹いて扉がガタガタ揺れています。ねむねむじーさんとすやすやばーさん、そんなことには気が付かず、気持ちよさそうにグーグースースー寝ています。 ガタガタビュービューガタガタビュービュー!風はどんどん強くなり…
ついには屋根がピューッとどこかへすっ飛んで行きました。 ねむねむじーさんとすやすやばーさん、これにはさすがにびっくり飛び起きました。「なんてこった!」「おやおや大変!」二人は慌てて屋根を探しに行きました。
風が収まりあたりが明るくなった頃、ようやく屋根が見つかりました。いねむり山のてっぺんに、屋根がちょこんと乗っています。そこには化け物が出るといわれる山。ねむねむじーさんとすやすやばーさん、おそるおそるえっちらおっちらのぼります。
嵐が去ったいねむり山は風がそよそよ、お日様ポカポカ、とっても気持ちがいい天気。ねむねむじーさん、すやすやばーさん、「いやぁ…いい天気ふわぁぁぁ…」「ほんと…ふわぁぁぁ…お昼寝日和ですねぇ…」コックリウトウト登ります。
あんまりいい天気だったので、二人はゆ~らりゆらり、木陰に座ってお昼寝をはじめました。グーグースピースピー登っては眠り、登っては眠り…近くを鬼が通ろうが、夜にバケモノがやって来ようが、グーグースピースピー気が付きません。
驚かないふたりにつまらなくなったバケモノ達。「驚きもしない人間に、いつまでも寝ていられたらたまったもんじゃない。」「さっさと帰ってくれんかね」ねむねむじーさんとすやすやばーさんの家の屋根をえっちらおっちら戻してやりました。
そんなことは知らないふたり、グーグースピースピー寝ています。ねむねむじーさん、すやすやばーさん、屋根が直ったことに気がつくのは、それからずーっと先のお話。
おしまい