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挨拶を自主的にしたくなるお話。
ある日校長先生が変なことを言いました。「今日は挨拶をしない日です」それを聞いたみんなはどんどんあいさつがしたくなり…
挨拶の大切さがわかる物語です。
朝、ママと喧嘩したエリちゃんは、プリプリ怒りながら行ってきますも言わずに家を出発しました。でも「行ってきますの挨拶すれば良かったな…。」家の方を振り返るとなんだか心がモヤモヤします。
トボトボと学校へ向かっていると「おはよう!」いつも一緒に行くモモちゃんが元気に手を振りながら近づいてきました。エリちゃんは下をむいたまま小さな声で「おはよう…」と返事をしました。
学校に着くと緊急の朝会がありました。校長先生はみんなに「今日は挨拶をしない日です。」と、突然へんてこなことを言いました。エリちゃんたちは校長先生がみんなを笑わせようとしているんだと思ってクスクス笑いました。
でも、教室へ戻ると先生は「おはようございます」を言いませんでした。校長先生は笑わせようとしていたわけではなかったのです。「本当に挨拶しないんだ」エリちゃんもお友達も、顔を見合わせました。
挨拶をしないまま一日を過ごしましたが、とても変な感じでやっぱり心がモヤモヤしました。「早く明日になって挨拶したいな…」挨拶をめんどくさがっていた人も、ちゃんと挨拶する人も、みんな同じ気持ちでした。
次の日。また朝会がありました。「今日から挨拶できるね!」エリちゃんが友達と話していると、校長先生の話が始まりました。「今日は挨拶をしましょう。でも目を見て挨拶はしないで下さい。」
今度はみんな、目を合わせないように挨拶をしました。うつむきながら「おはよう」目をつぶりながら「ありがとう」とっても嫌な感じです。エリちゃんは「もうこんなのやだ…」早く明日になってほしいと心から願いました。
そして次の日の朝、校長先生は「今日は友達や先生の目を見て大きな声で挨拶をしましょう。」と言いました。みんな「やったー!」と大喜びです。エリちゃんは元気いっぱい友達の目をみて「おはよう!」と言いました。
みんなが目を見て挨拶をするようになると、なんだか学校がとっても元気になった気がしました。エリちゃんも友達も、目をみてちゃんと挨拶をすることの大切に気がついたのです。
次の朝、エリちゃんはまたママと喧嘩をしました。でも家を出る時にエリちゃんはママの顔を見て「行ってきます」と言いました。ママもエリちゃんに「行ってらっしゃい」というと、二人はちょっと恥ずかしそうにクスクスと笑いました。
おしまい