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恥ずかしがり屋な男の子のお話。
いつもモジモジしてしまう男の子。ある日家族で動物園へ出かけると、迷子になってしましました。「大丈夫?」声をかけられてもモジモジ。このままではお父さんお母さんに会えません。男の子は勇気を出して…
思い切って勇気を出したくなる物語。
よっちゃんはとっても恥ずかしがり屋さん。「おはよう、よっちゃん」お隣さんにあいさつされるとモジモジ、ママの後ろに隠れてしまいます。「あいさつ、出来るようになるといいね」ママに言われてよっちゃんは小さくうなずきました。
幼稚園についたよっちゃん。先生に「おはよう」と言われてもモジモジ。「おはよう!」お友達に言われてもモジモジ。「一緒にあそぼう!」遊びに誘われてもモジモジ。いつでも誰にでもモジモジしてしまうので、お友達もあまりできませんでした。
そんなある日、よっちゃんは家族みんなで動物園へ行きました。「ぞうさんおおきいなあ」よっちゃんがぞうに見とれていると、いつのまにかパパとママの姿が見えなくなっていました。
「パパ?ママ?」慌てたよっちゃんはあっちへウロウロこっちへウロウロ探し回ります。なかなか見つけられなくて、だんだん怖くなってきたよっちゃんは、涙をポロポロ流しました。
「僕、どうしたの?」近くにいたお兄さんが話かけてくれましたが、よっちゃんはモジモジ声が出ません。困った顔でお兄さんが首をかしげると「もうパパにもママにも会えないかもしれないんだ…」そう思ったよっちゃんはワンワン泣き出しました。
すると、動物園のおねえさんが話しかけてきました。「パパかママは一緒かな?」よっちゃんがモジモジと小さく首をふると、おねえさんは「大丈夫、一緒に探そうね」お兄さんと別れて、迷子センターへ連れて行ってくれました。
「お名前言えるかな?」迷子センターのおばさんに言われても、よっちゃんは恥ずかしくてモジモジ答えられません。「何歳かな?」おじさんに言われても、やっぱりモジモジ答えられません。大人はみんな困った顔になりました。
その様子に「恥ずかしいけど…モジモジしてたらパパとママにもう会えないかもしれない…」よっちゃんはそう思って、勇気を出して声をだしました。「ぼく…ようた…。もうすぐ4歳なの。」
みんな驚いた顔で拍手をしてくれました。「偉いね、ちゃんと言えた!」「急いでパパとママ探してあげるからね!」迷子のお知らせをすると、すぐにパパとママがやってきました。
「お名前言えてすごかったよ。よく頑張ったね」みんなにたくさん褒めてもらえました。その日をきっかけに、自信がついたよっちゃんはモジモジするのをやめました。
「おはようよっちゃん!」「おはよう!」「一緒に遊ぼうよ!」「うん!ブランコしよう!」モジモジするのをやめると、自分の気持をちゃんと言えるようになりました。友達がたくさんできたよっちゃんは、楽しい毎日をすごすようになりました。
おしまい