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【絵本 読み聞かせ】何が実るかな?自分で種を育てたくなるお話/魔法の種(まほうのたね)

2020-9-27

あらすじ…

種を植えて楽しみに育てる女の子のお話。

家のテーブルで見つけた種。「魔法の種かもしれない!」そう思った女の子はウキウキわくわく楽しい想像をしながら種を植えて大事に育て始めます。ある日花が咲いて実がなると…

好き嫌いのあるお子様にもおすすめな物語です。

魔法の種

ききちゃんはある日、テーブルの上になにかの種を見つけました。「なんの種だろう?」小さな粒を手のひらに乗せて考えました。「もしかしたら魔法の種かもしれない!」ききちゃんは目をまん丸くして想像しました。

「もしかしたらジャックと豆の木みたいに空の上まで伸びて、それを登ってみたら、巨人のお家に遊びにいけるかもしれない!」「それともへんてこな実ができて、それを食べたら魔法使いになれるのかもしれない!」

ワクワクしてきたききちゃん。「魔法の種植えてもいい!?」ママに聞くと、ママはちょっとびっくりしながらうなずきました。さっそく種を植えたききちゃんは「早く大きくなってね」そう話しかけながら毎日お水をあげました。

しばらくすると、ピョコンと小さな芽がでてきました。「葉っぱの赤ちゃんだ!」とっても嬉しかったききちゃんは、それからも毎日しっかりお世話を続けました。赤ちゃんだった芽はどんどんどんどん大きくなっていきます。

にょきにょき育った魔法の種は、ある日黄色の小さなお花がポツポツ咲きました。「小さくて可愛いお花!」ききちゃんはどんどん育つ魔法の種が可愛くて愛おしくて、ますます張り切ってお世話をしました。

ある日黄色のお花の先っちょに、緑の実ができ始めました。「これが…もしかして…魔法の実!?この緑の実がどんどん大きくなって、かぼちゃの馬車みたいに変身して、私を王子様のところへ連れて行ってくれるかもしれない!」

ききちゃんは緑の実が大きくなることが楽しみでしかたありません。それから実はどんどん大きくなって、どんどん色がついて、ある日立派なトマトになりました。「魔法の種がトマトになっちゃった」ききちゃんはトマトが大嫌いでした。

トマトだったら空の上まで伸びないし、食べても魔法は使えません。馬車にだってもちろん変身してはくれません。でも大嫌いなトマトのハズなのに、なぜだか嫌いになれませんでした。よく見たら、赤くてまんまるでなんて可愛い姿なのかしらと思うくらいです。

トマトとにらめっこをしていたききちゃん。「食べてみたら?」ママに言われてプチッともぎって、パクっと口に入れてみました。もぐもぐもぐもぐ…。ごっくん。「ママ!これ、魔法の実だよ!だってトマトなのに食べられた!」

嬉しそうにはしゃぐききちゃんにママはにっこり微笑みます。どんどんなる魔法の実を、毎朝取るのがききちゃんの楽しみになりました。いつの間にか苦手だったトマトが大好きなトマトに変わったききちゃん。次はピーマンの種を植えてみようと考えるのでした。

おしまい

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