あらすじ…

眠くないのに寝てしまう子どもたちの可愛らしいお話。

お菓子とおもちゃを持ってドライブ！楽しく遊びたいのにコックリコックリ…電車でおしゃべりしている途中でコックリコックリ…ポテトをくわえたままコックリコックリ…そんな経験ありませんか？

一緒に寝てしまいたくなるお話です。

眠い、でも…

今日は楽しいドライブの日。お菓子におもちゃに準備万端です。さっそく車が走り出すと、りこちゃんはうれしくて楽しくて、ノリノリに歌いながら景色を眺めていました。車の心地よい揺れと気持のいい風に吹かれていると…

ウトウトコックリし始めます。「眠い…お菓子食べたい…。眠い…遊びたい…でも眠い…眠い…寝よ。」起きていたい気持と戦ったりこちゃんは、大事なものがたくさん詰まったリュックを抱えてスピースピーと眠りにつきました。

りこちゃんの友達のケンタ君。今日は電車でおでかけです。ケンタ君はゾウのぬいぐるみを抱えながら「動物園で、見たい動物がたくさんいるの！ゾウとね、キリンとね。」ガタンゴトン、電車に心地よく揺られながら話します。

ガタンゴトン、ガタンゴトンと気持ちよく揺られていると…「ゴリラと…ね…。あとライ…オンと…。あとゴリラと…ライオンと…ゴリラと…ゴリラと…。ゴリラ…眠い…寝よ。」ウトウトこっくり眠りにつきます。

ケンタ君の友達のゆめちゃんは、家族でご飯を食べています。ポテトを１本１本口に運びながら、コックリコックリするゆめちゃん。「ポテト美味しいな…もっと食べたいな…大好きなハンバーグも食べ終わってないし…でも眠いな…。でも食べたいな…。」

眠そうなゆめちゃんを見たママが「ご馳走様して寝ようか」とお皿を下げようとしました。すると、ゆめちゃんは突然パッチリ目を開けて「まだ食べたいの！」とポテトをパクパク食べ始めました。でも…

もぐもぐ、もぐもぐしていると「ハンバーグも…食べたい…眠い…ハンバーク眠い…ハンバーク…ポテト…眠い…眠い…寝よ。」やっぱり眠たいゆめちゃんは、ポテトを１本くわえたまま、コックリコックリ眠りにつきました。

ゆめちゃんの弟の赤ちゃんは、ミルクを飲んでいました。ミルクをくれるパパの目をじっと見つめながらゴックンゴックン飲んでいると「ミルクおいしいな…眠いな…おいしいな…眠い…眠い…寝よ。」飲んでいる途中でついついスヤスヤ眠ってしまいました。

眠り始めた赤ちゃんの隣に、飼っている犬のマックが座っています。マックは遊びたくてパパの隣にボールを咥えてしっぽっをフリフリしていましたが、赤ちゃんのお世話が終わるのを待っているうちに、だんだん眠たくなってしまいました。

「遊んで欲しいな。まだかな。眠くなってきちゃったな。でも遊びたいな…眠い…遊びたい…眠い…眠い…寝よ。」身体を丸めて顎を床につけると、口からボールがコロコロ転がり、そのままぐっすり眠ってしまいました。ウトウトコックリ、スースー、スヤスヤ、みんなみんな、おやすみなさい。

おしまい

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