あらすじ…

お買い物が大好きな女の子が家で楽しむお話。

外にでかけたくてしょんぼりしている女の子。そんな女の子を見たママは家でお買い物気分が味わえる遊びを始めました。

家で楽しめる遊びをたくさん試したくなる物語です。

お家で過ごそう

「お買い物一緒に行っちゃだめ？」お買い物が大好きなハナちゃん。玄関で準備をしているママのスカートをツンツンして一緒に行きたいとお願いしてみました。ママはマスクをつけて準備が終わるとハナちゃんの頭をなでました。

「今はね、外に危険なウイルスがたくさんいるから、みんなで一緒には行かれないんだ…。自由に外に行かれる様になったら沢山買い物行こうね。」ハナちゃんはしょんぼりした顔でママを見送りました。

しばらく一人で過ごしていると、ママが帰ってきました。「おやつ食べたい」まだちょっとしょんぼりしているハナちゃん。「まっててね」ママが何やら楽しそうに準備を始めました。「おまたせしました！」

ママが持ってきたお盆を見ると、その上にはたくさんのおやつが並んでいて、おやつ1つ1つママが書いた値段が貼ってあります。おせんべいは『10えん』、ラムネは『5えん』、クッキーは『100えん』ほかのおやつにも色々な値段が貼ってありました。

「これなーに？」ハナちゃんは不思議そうにママに訪ねました。ママは「お買い物、一緒に行かれないから、お買い物ごっこしよう！」そう言って折り紙で作ったお金をハナちゃんに渡すと、ハナちゃんはパーッと笑顔になりました。

さっそくおままごとで使う空っぽのお財布にもらったお金を詰めて、お気に入りのカバンにしまいました。大好きな帽子を被ってカバンをかけると「今日は何を買おうかしら？」お客さん気分でお菓子を手にとってみます。

「今日はクッキーがおすすめです。焼き立てですよ」ママも店員さんになりきってハナちゃんを接客します。ビニールに入ったママの作ったクッキーには『100えん』のシールが貼ってありました。「じゃあ、このクッキー下さい。あと…お煎餅も！」

「はい、ありがとうございます」ママがかわいい紙袋におやつを入れてくれました。ハナちゃんは『100えん』と『10えん』と書いてあるお金をママに渡して紙袋を受け取ると、ウキウキそわそわおやつを食べるのが待ちきれなくなりました。

「手、洗ってくる！」はなちゃんはカバンを置いて帽子を脱いで、急いで手を洗ってくると、「いただきまーす！」クッキーをひとかじり。「美味しいー！！」自分で買ったクッキーは、いつもよりもっと美味しく感じました。

次の日、「今日はおもちゃ屋さんです！」あまり使っていないおもちゃに値段がついていました。ハナちゃんはまた大好きなカバンと帽子を身につけると、「ん～これ買おうかな！」ずっとおもちゃ箱の奥にしまってあった人形を買いました。

紙袋に入れてもらうと、新しいおもちゃを買ったような気分になったハナちゃん。久しぶりの人形で一日楽しく遊びました。おうちでも楽しめるようになったハナちゃんは、お買い物に行かれなくてもしょんぼりすることはなくなりましたとさ。

おしまい

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