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意地悪なバイキン君が人間を困らせようとするお話。
人間の体に入っては悪さをしているバイキン君。手にくっついたり顔にくっついたりしますが、なかなか身体に入れません。
どうすれば身体にバイキンが入らないか学べます。
あるところに、意地悪なバイキン君がすんでいました。 意地悪なバイキン君は人間の身体に入っては、悪さをして、風邪をひかせたりして楽しんでいました。
ある日、バイキン君はいつものように人間を困らせようと、公園で遊んでいる男の子の手にくっつきました。手にくっついたバイキン君は仲間を呼ぶと、男の子の手はあっという間にバイキンだらけ。
男の子にはバイキン君が見えないので、そのままおやつを食べようとしました。すると「シメシメ♪このままおやつを食べれば…オイラは身体に入って悪さが出来る♪」バイキン君は大喜びです。
すると「あ、忘れてた!」男の子は水道に向かうと、石鹸でゴシゴシ手を洗い始めました。「なんてこった!石鹸なんかで洗われたら…!オイラ消えちゃうよぉぉぉ~」そう言いながらバイキン君はお水と一緒に流れていってしまいました。
次の日。「昨日はひどい目にあった」バイキン君はプンスカしながら、次はどの手にくっつこうか考えていました。「お、あの子がいい」バイキン君は家のトイレで用を済ませた女の子の手にくっつきました。
女の子は手を洗うのをすっかり忘れて、そのままオモチャで遊び始めました。「今日こそは身体に入って悪さしてやる」バイキン君は仲間を増やしながら体の中に入る方法を考えました。「あ、いいこと思いついたぞ♪」
バイキン君は、女の子が顔を触った瞬間に、手から顔へと移りました。「これなら手を洗われても大丈夫だな」バイキン君は昨日の失敗を思い出して、顔から身体に入ろうと考えたのです。
「これで悪さができるぞ~」バイキン君が嬉しそうに喜んでいると…。ジャーと水がかかりました。バイキン君がびっくりしてあたりを見回すと、女の子はおふろでシャワーを浴びていました。
「なんてこった…」バイキン君はがっかりしながら、また石鹸のアワと一緒に流れていきました。でもそんなことではめげないバイキン君。次の日もその次の日も人間の身体に入れるようにがんばります。
ある時はくしゃみや咳の中から飛び出してくっつき、また、あるときは外のベンチやテーブルで、誰かが来るのを待っていたりもしました。でもせっかく手についても、みんなすぐに石鹸でゴシゴシと洗ってしまいます。
悪さがしたくてたまらないバイキン君は「いつかきっと悪さしてやるからな〜!」と、たくさんの仲間と一緒に手を洗わない人を探し続けるのでした。
おしまい