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トイレに流れていったウンチの冒険のお話。
ジャーっと流れたウンチは、プカプカと家の下にあるトンネルを流れていました。気がつくと大きなプールにたどり着き…
ウンチの冒険を通して下水の仕組みも学べます。
ある日「う~ん、う~ん」小さな女の子がトイレに座って一生懸命、力を込めていました。ポチャンとトイレの水にウンチが落ちると、ウンチ君の誕生です。生まれたばかりのウンチ君は、さっそくじゃーっと流されました。
狭い穴に沢山の水と、トイレットペーパーと一緒に流れたウンチ君。「オイラいったいどこへ行くんだろう…?」不安そうにしていると「大丈夫、ボクに任せて!」一緒に流れたお水がウンチ君を包み込みました。
一緒に流れたトイレットペーパは「ウンチ君さようなら~」あっという間に溶けていなくなってしまいました。ウンチ君はお水と一緒に、長い長いトンネルを流れていきます。
ウンチ君の流れているトンネルは家の外の地面の下に続いていました。ウンチ君が気持ちよさそうにウトウトプカプカ流れていると、突然上からザバンと水が流れてきました。「うわ!何だこの水!」
ウンチ君の上に降ってきた水は家のキッチンの水でした。小さなお米の粒や洗剤のアワアワと一緒にプカプカ浮きながら、ウンチ君はまたのんびり流れていきます。「どこまで流れていくんだろう?」
他の家のウンチのお水やキッチンのお水と途中で一緒になりながら、トンネルを下ったり登ったりしたウンチ君。プカプカしながらいつの間にやらお大きなプールのようなところにたどり着きました。
プールのような広い広いその場所は、お水を綺麗にするところでした。ウンチ君はお水とそれ以外で分けられて、目に見えない生き物に食べられたり、消毒されたりしながらどんどんときれいになっていきます。
気がついたときにはウンチ君の体は綺麗サッパリなくなっていました。きれいになったウンチ君は、キラキラ透明のお水に変わったのです。「オイラお水に変身しちゃった!」
綺麗なお水に変身したウンチ君は、プールのような場所を出発しました。一緒にお水になった仲間たちは、川へ流れたり、工場で使われたり、それぞれ新しい冒険が始まっていました。ウンチ君はというと…
「あれ、なんか見たことある…!」ある日たどり着いた場所は、ウンチ君が生まれたトイレでした。「すごい!お水になって生まれた場所に戻って来たんだ!」ウンチ君がはしゃいでいると、女の子がトイレへやってきました。「う~ん、う~ん」
女の子はウンチ君が生まれた時のように力を込めます。ポチャンとウンチが生まれると、お水になったウンチ君は大喜び。「オイラが大きなプールまで案内してあげる!」そう言いながら、生まれたてのウンチと一緒にじゃーっと流れていきましたとさ。
おしまい