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退屈なおばけは、一緒に遊んでくれる【寝ない子】を探しています。いろんな家に忍び込みながらいろんな子供に出会ったおばけ。寝ない子を見つけると…
オバケはある日、夜になっても寝ない人間の子供の絵本を読みました。いつも退屈していたオバケは「寝ない子を探して一緒に遊べば良いんだ!」そうひらめいてオバケの世界から人間の世界へやってきました。
まずは一軒目のお家。窓からするりと入ったオバケは子供を探します。すると、子供は布団ですやすや眠っていました。「なんだーぐっすり寝てるや。」オバケは次の家へ向かいました。
次の家に入ると、子供は布団からはみ出して床で寝ていました。「なんて寝相が悪いんだ」オバケは子供をふわりと持ち上げると、布団へ戻してやりました。
次の家に向かうと、子供は毛布をけとばして、何もかけないで寝ていました。「あーあ、これじゃぁ風邪を引いちゃうよ」オバケは起こさないようにそっと毛布をかけました。すると…
隣に寝ていた赤ちゃんがフニャフニャ今にも泣き出しそうです。「おぅ、よしよし。」オバケは慌ててトントンしました。すると、赤ちゃんはまたスピースピーと気持ちよさそうに寝息を立てました。「なかなか寝ない子いないなー。」
「お!あの家はどうだろう」小さな影が動いた家にオバケはするりと入りました。すると「おしっこもっちゃう!」おねしょをしないように、男の子が慌てて夜のトイレに駆け込んでいるのが見えました。
「偉い偉い」オバケが感心していると、どこからか「やだやだ寝ない。眠くないもん!」寝ない子の声が聞こえてきました。「寝ない子みーつけた!」オバケは嬉しそうに声のする方へ飛んでいきました。
するりと部屋に入ると、ムスっとふてくされた女の子が一人で起きていました。「寝ないの?」「眠くないもん」「じゃぁ、一緒にオバケの世界で遊ぼうよ!」女の子がうなずくとオバケは、女の子の手を取りそのまま壁をすり抜けて空へとひとっ飛び。
寝ない子を見つけたオバケは嬉しくて、ドンドン高く上がります。ムスッとしていた女の子は空高く上がっていくうちにだんだんと怖くなってきたのか、みるみるうちに泣きそうな顔に変わっていきます。
「え!眠たかったの!?」オバケはびっくりして、大急ぎで女の子の家に戻りました。まだ少しべそをかいている女の子を布団に戻すと「寝ない子と間違えてゴメンね。ぐっすりお休み。」そう言って布団をかけてあげました。
「え!眠たかったの!?」オバケはびっくりして、大急ぎで女の子の家に戻りました。まだ少しべそをかいている女の子を布団に戻すと「寝ない子と間違えてゴメンね。ぐっすりお休み。」そう言って布団をかけてあげました。
「あーあ、せっかく遊べると思ったのになー。」女の子とお別れしたオバケはがっかり顔です。「寝ない子どこかなー?」オバケはまた、一緒に遊べる寝ない子を探して夜の街をさまよいました。
おしまい