チャンネル登録:
お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
「おおきくなったね」みんなにそう言われる女の子。自分じゃどこが大きくなったのかよくわからなかったので、妹のことを観察してみると…
子供の成長がわかる、大人も一緒に楽しめるお話です。
もうすぐ1年生になるレイちゃん。レイちゃんは最近「大きくなったね~」と色んな人に言われます。でもレイちゃん、「そんなに大きくなったかな?」鏡をみてみますが、そんなに背が伸びたように思いません。
「私、そんなに大きくなった?」レイちゃんはママに聞いてみました。するとママは「とっても大きくなったよ~。自分じゃわからなかったら、りこちゃんをよーく見てご覧?」レイちゃんには2つ年下の妹、りこちゃんがいました。
レイちゃんがりこちゃんを観察してみると…。食器棚のコップを取る時、りこちゃんは踏み台を使ってとっていました。「あ、私も前は踏み台乗ってたのに、今は乗らなくてもコップが取れるようになった!」
朝ごはんの時間、りこちゃんのパンは半分。レイちゃんのパンは一枚。りこちゃんはフォークで、レイちゃんはお箸でサラダを食べています。「ちょっと前からお箸も使えるようになったし、パンも1枚食べられるようになったっけ。」
着替も、りこちゃんのボタンはレイちゃんが止めてあげました。「私もボタン止められなかったな~。それにこの服、私が小さくて着られなくなった服だわ。」レイちゃんはなんとなく「大きくなったね」の意味がわかってきました。
「おトイレ怖い~。おねえちゃん、一緒にきて~。」りこちゃんに言われたレイちゃん、一緒にトイレに行きながら「いつから私は1人でトイレに行けるようになったのかしら。」思い出していました。
オフロに入ったときも、頭を1人で洗えないりこちゃんを手伝いながら「私もママに手伝ってもらってたっけ。顔洗うのヤダって泣いてた気もする。」レイちゃんは少し昔の自分を思い出していました。
「私、大きくなったんだね!」レイちゃんは嬉しそうに言いました。すると後ろでりこちゃんがママに甘えているのが見えました。「私は大きくなったから、もう甘えん坊しないもん。」レイちゃんはおねえさんらしくしようと甘えん坊を我慢しました。
でも2人の姿をみていると…ちょっぴり寂しくなってきました。「大きくなったけど、やっぱりママに甘えたい…」レイちゃんが甘えたくてもじもじしていると、ママがおいでおいでと手招きをしました。
ママの側へ行くと「大きくなっても、甘えていいのよ」ギューッとレイちゃんを抱きしめてくれました。嬉しかったレイちゃんは、ママにぎゅーっと抱きついて思い切り甘えました。
次の朝、ずっと鏡をみているレイちゃん。「どうしたの?」ママが心配そうに聞くと「歯が抜けたの!」嬉しそうにレイちゃんはイーっと歯を見せて笑いました。「また大きくなったね!」前歯が1本抜けたレイちゃんの笑顔が可愛くて、ママも嬉しそうに笑いました。
おしまい