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雪がたくさん降ると現れる、雪だるまのヒーローのお話。
ある雪の積もった朝。雪だるまのヒーローは街のパトロールにでかけました。アチラコチラで雪に困っている人を助ける雪だるまは大忙し。疲れた雪だるまが日向でうたた寝を始めると…
雪の日の対策も学べる冬の物語。
雪がどっさり積もった朝。どこからともなくそのヒーローはやってきます。彼の名前はゆきだるマン。「今年もこの季節がやってきた!」ゆきだるマンは街のパトロールをはじめました。
「あ、あぶない!」雪で滑ったおばあちゃんを危機一髪助けたゆきだるマン。「ありがとう、ゆきだるマン。」「雪の日は裏がでこぼこしている靴を履くと滑りにくいよ!」おばあちゃんにアドバイスをしていると、
「たすけてー!」どこからか助けを呼ぶ声が聞こえてきます。 みると車が滑って赤信号を止まれずにいました。このままだと、横断歩道を渡っている子供たちにぶつかってしまいます。「危なーい!!」ゆきだるマンは急いで助けに向かいました。
力いっぱい滑っていた車を止めたゆきだるマン。「うわーん、こわかったよー。ありがとう、ゆきだるマン。」子どもたちは安心して大泣きです。「信号が青でも、必ず車が止まっているのを確認してから渡ろうね!」子供たちの無事にホッとしていると
「うわーん!」「いたーい!」雪に慣れない人がたくさんいて、あっちでもこっちでも叫び声が聞こえてきます。雪で隠れていた溝にハマったり、下ばかり見て歩いて、電信柱に頭をぶつけたり…ゆきだるマンはみんなを助けるのに大忙しです。
すると今度はドサドサドサー!どこからかものすごい音が聞こえてきました。お日様に照らされて、少し溶けた雪が屋根から落ちてきたのです。ゆきだるマンは急いで埋もれた人がいないか雪をかき分けて探しました。
誰もいないことがわかったゆきだるマンは一安心。朝からずっと動きっぱなしでへとへとだったので、公園のベンチに座るとつい、うたた寝をしてしまいました。 すると大変!とってもいい天気だったので、お日様に照らされたゆきだるマンは、溶け始めてしまったのです…
ついには頭のバケツとビー玉の目、鼻のニンジンに枝が2本と手袋2つ、マフラーにマントだけが公園のベンチに残りました。 「あー!ゆきだるマンが溶けてる!」溶けてしまったゆきだるマンの手や鼻を子供たちが発見しました。「急いで作ろう!」
子供たちは雪を転がして「うんしょ!うんしょ!」どんどん転がして「うんしょ!うんしょ!」雪の玉を2つ作りました。「せーの!」みんなで力を合わせて頭を乗せると、頭のバケツとビー玉の目、鼻のニンジンに枝が2本と手袋2つ、マフラーにマントをまとわせて…ゆきだるマンが完成しました!
「あれれれー?ボク寝ちゃったのかー。」寝ぼけているゆきだるマンに、「ゆきだるマンは溶けちゃうから、日向ぼっこはしないように!」子供たちが笑いながら言うと「うん!気をつけるよ!ありがとうみんな!」ゆきだるマンは恥ずかしそうにお礼を言って、街のパトロールへ戻っていきました。
おしまい