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いろいろな雪遊びが学べる絵本。
朝起きると外は雪景色。公園に集まった子どもたちは雪を使っていろいろな遊びを始めます…。
いつの間にかみんな仲良くなれちゃう、楽しい雪遊びのお話。
朝起きて窓の外を見た元気君はびっくり。夜のうちに雪が降ったのか、外は辺り一面真っ白です。窓を開けてみると、冷たい空気とは反対に心がどんどんワクワクしてきます。早く雪で遊びたい元気くんは、朝ごはんをちゃっちゃと食べて公園へ急ぎました。
公園には、もう近所の友達が何人か遊んでいました。「雪だるまつくろう!」集まったみんなは、力を合わせてゴロゴロ雪を転がします。大きな玉を2つ作って重ねると、近くに落ちていた葉っぱや枝で、雪だるまの顔をつくりました。完成すると、みんなは笑顔でハイタッチ。寒さなんてどこかへ吹き飛んでいきました。
すると、一人の女の子が公園の前を通りかかりました。引っ越してきたばかりのさっちゃんです。「おーい!さっちゃーん!」元気君が声をかけると恥ずかしそうにうつむいてしまいました。さっちゃんはとっても恥ずかしがり屋さんだったのです。「一緒に遊ぼうー!」女の子達も声をかけると嬉しそうに恥ずかしそうにこちらへやってきました。
「次何してあそぶ?」「雪の遊びって、ゆきだるまと雪合戦くらいしか知らなーい。」女の子達の話に「雪うさぎって知ってる?」さっちゃんが小さな声で言いました。「雪うさぎ?」みんなが顔を見合わせると「雪でうさぎが作れるのよ。前にいた街はよく雪が降っていたから、いつも作ってたの。」
さっちゃんは雪を手のひらで丸めると、葉っぱや木のみをつけて、うさぎの形にしてみせました。「かわいー!」女の子達はみんな一斉に作り出しました。 男の子達は隣で雪合戦。「とりゃぁー!」「今あたっただろー!」すると元気君の玉がさっちゃんの顔に当たってしまいました。
元気君は固く固く握って玉を作っていたので、さっちゃんは痛くてビックリして泣いてしまいました。 「雪合戦の玉は柔らかく握らないと危ないよー!」女の子たちに教えられて、「ごめん…」元気君は申し訳なさそうに謝りました。「うん、いいよ。」さっちゃんは涙を拭きながら、小さな声で言いました。
「次何して遊ぼっか?さっちゃん、他にはどんな遊びがあるか知ってる?」「私、雪にお絵かきしようと思って、絵の具持ってきたの。」さっちゃんはちょっぴり恥ずかしそうにカバンから絵の具を取り出しました。 紙コップに絵の具を入れて色水を作ると、持ってきた筆で真っ白な雪の上に垂らしました。
すると、雪の上にキレイに色が付いてまるで画用紙に絵を書いたようでした。 「すごーい!きれー!」女の子たちが楽しそうにお絵かきを始めると元気くん達も雪合戦をやめて集まってきました。「すごーい!」「これでかき氷屋さんごっこしよう!」みんなでかき氷屋さんごっこをすることにしました。
黄色に赤に、水色に緑。美味しそうな絵の具で作ったかき氷が沢山できました。すると、公園で遊んでいた小さな子供たちも集まってきました。 「これください」「はい、100円ねー!」お金は雪の玉で作りました。いつの間にやら公園にいた子供たちは、みんな一緒に遊んでいました。恥ずかしがり屋のさっちゃんも、すっかりみんなと仲良しです。 いつもと違う景色、いつもと違う遊び。雪で寒いはずなのに、なんだかポカポカ暖かい。恥ずかしがり屋も知らない子も、いつの間にかなかよくなれちゃう雪遊び。そんな雪遊びはまるで、魔法のような素敵な遊びでした。
おしまい