チャンネル登録:
お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
ある森に住む、まだ眠りたくないこぐまの冬の夜のお話。
こぐまは洞穴を飛び出して森をさまよいます。すると、あちらこちらからあくびが聞こえてきて…
森に住む生き物の眠り方が学べる寝かしつけ絵本です。
ある冬の夜。「ふわぁぁぁ。。。そろそろねますよ。春までゆっくり寝ましょう…。」くまのお母さんがあくびをしながら言いました。 「やだやだ!そんなにたくさんねむくない!」こぐまは洞穴を飛び出しました。
森の中を歩いていると「ふわぁぁぁ。。。」どこからかあくびが聞こえます。キョロキョロ辺りを見回すと、葉っぱの下でヘビの親子が丸まっていました。こぐまは眠たそうな親子を起こさないように、そーっとそーっと歩きました。
「ふわぁぁぁ。。。」今度は土の中からあくびが聞こえました。よーくよーく見てみると、カエルの親子がぴったり寄り添って寝ようとしているところでした。こぐまは起こさないように、そっと葉っぱをかけて穴を隠してやりました
「ふわぁぁぁ。。。」今度は池のドロの辺りからあくびが聞こえてきます。こぐまがこっそりこっそり見に行くとドロと葉っぱの間でカメの親子が眠っていました。こぐまは起こさないようにこっそりこっそりもと来た道をもどりました。
「ふわぁぁぁ。。。」今度はどこから聞こえたでしょう。こぐまはよーく耳を澄ませてみました。「ふわぁぁぁ。。。」あくびは木の穴から聞こえてきました。 じーっと中を覗いてみると「お腹が空いたら起きようね…」リスのお母さんが子供を寝かせているところでした。
こぐまは優しく手を振ると、静かに木から離れました。 「ふわぁぁぁ。。。」ついにこぐまもあくびをしました。「ボクも眠たくなっちゃった…。」スヤスヤ眠る静かな森。誰も起こさないようゆっくりゆっくり歩きます。
洞穴に戻ると、フワフワのお母さんにぎゅーっと抱きつきながら横になりました。「ふわぁぁぁ。。。」もう一度大きなあくびをしたこぐまは、そのままスヤスヤ春までゆっくりぐっすり眠りました。
おしまい