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年越しそばについて大人も子供も学べるお話。
新年の前の日にはどうしてお蕎麦を食べるの?お昼?夜?いつ食べるの?具に意味はあるの?子供に聞かれて困った事はありませんか?一緒に学んで年越しそばを食べて、素敵な新年を迎えたいですね。
今日は12月31日の大晦日。1年で1番最後の日です。ようた君はおばあちゃんの家でのんびり過ごしていると、夕ご飯に美味しそうなお蕎麦が並びました。 「なんでお正月の前の日はお蕎麦を食べるの?ボク、ハンバーグ食べたい。」湯気が出ているお蕎麦を覗き込みながら、ようた君はちょっぴり拗ねていました。
「ハンバーグもいいけど、このお蕎麦は年越しそばと言ってな、ちゃんと意味がある。色々な説があるんじゃが、お蕎麦は細くて長くて伸びるから、長生きできるって意味がこめられてるんじゃ。それを1年の最後に食べて、次の年への長生きを願うんじゃよ。」おじいちゃんは美味しそうにお蕎麦をすすりながら教えてくれました。
「お蕎麦は切れやすいから、悪いものを切って、新しい年を迎えるっていうのも聞いたことがあるわねぇ。」おばあちゃんはお蕎麦に乗っている天ぷらをハフハフ食べながら言いました。 「海老の天ぷらにもちゃんと意味があるのよ。」ママはおばあちゃんが食べている海老の天ぷらを見ながら言いました。
「海老はね、腰が曲がっているでしょ?だから、腰が曲がるまで長生きできるようにって、長生きを願う意味があるの」 「へ〜!そうだったんだ!」ようた君は、みんなの話を聞いた後にお蕎麦をすすって海老の天ぷらを口にいれると、元気が湧いたような気がして、なんだかありがたい気分になりました。
「年越しそばの具は、海老以外にもいみがあるんだぞ。例えば卵や油揚げは、お金の運がよくなる、仕事の運がよくなる。ニシンってお魚は、子供がたくさん生まれますように…とかな!」パパはお蕎麦の汁をプハーっと飲み干しながら言いました。 「へ〜!色々意味があるんだね!」ようた君は感心していました。
美味しいおそばと海老の天ぷらを頬張りながら、「次の大晦日もお蕎麦にしてね!ハンバーグは誕生日に食べるから!」といって、ようた君は全部キレイに平らげました。 年越しそばは、温かいお蕎麦でも冷たいお蕎麦でも、お昼に食べても夕ご飯に食べても大丈夫。年を越す前に食べることが大事なのです。
ゴーン、ゴーン、除夜の鐘が鳴り響く大晦日の夜。ちゃーんと年を越す前に、家族みんなでお蕎麦を食べたようた君。きっと素敵な1年を迎えることができるでしょう。
おしまい