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さつまいもをたくさん食べると、ついついプゥ~っと出ちゃうおなら。
クラスの女の子のおならをからかってしまった男の子。自分もおならが出そうになったので我慢すると…。
おならを我慢するとどうなるのか、どうしておならがでるのか学べるお話です。
おいしいおいしいサツマイモの季節がやってきました。ある日学校の給食にサツマイモがでると「あー、甘くてホクホクして美味しいー。」子供達はみんな美味しそうに頬張ります。
すると「ぷぅ~」ゆずちゃんがおならをしました。「あー!ゆずがおならしたー!」たい君が大きな声で指さしました。みんながゆずちゃんを見てクスクス笑うと、ゆずちゃんの顔はみるみる真っ赤になりました。
笑われて恥ずかしくなったゆずちゃんは、泣きながら教室を飛び出してしまいました。先生はあわててゆずちゃんを追いかけます。たい君は「フンっ」とそっぽを向くと、またパクパクさつまいもを食べました。
「お、これ残すの?」「これももーらい!」たい君は残ったサツマイモも全部ぺろりと食べてしまいました。「フ~。おなかいっぱい。」たい君はお腹をさすりながらどかっと椅子に座りました。しばらくすると…
「ん…おならが出そうだ…」おいもをたくさん食べたたい君は、お腹がぎゅるぎゅる、おしりがムズムズしてきました。でもおならをしたゆずちゃんをバカにしたたい君「おならなんて我慢すればいい。」お尻にぎゅっと力をいれておならを我慢しました。
我慢してしばらくすると、おならをしたかったのが嘘みたいに何でもなくなりました。「あーよかった。」たい君は校庭でサッカーをして遊んでいました。すると「ん~…またおならしたくなってきたぞ…」おなかがぎゅるぎゅるおしりがムズムズおならが出そうになりました。
「また我慢すればいいや。」たい君はまた、お尻にぎゅっと力をいれておならを我慢しながらサッカーをしました。するとまた、おならをしたいムズムズがなくなりました。「おならなんていくらでも我慢できるじゃん。」
でもしばらくすると…「イタタタタ…おなかが痛い…」たい君はお腹が痛くて動けなくなってしまいました。うずくまっているとみんなが心配そうに集まってきます。「保健室連れてってやるよ。」同じクラスの男の子がたい君を保健室へ連れていきました。
「お腹が痛いよう…。」たい君は泣きながら先生に言いました。「いつから痛かったの?」先生が聞くと「おなら…我慢してから…」たい君は苦しそうに答えます。先生は「おならは我慢しちゃだめなのよー。ね?ゆずちゃん」
たい君が驚いた顔をしていると、ベットからゆずちゃんが起き上がってきました。「お腹…大丈夫?」ゆずちゃんの心配そうな顔を見たたい君は、おならをバカしたことがとても恥ずかしくなりました。すると、先生が二人に向かって言いました。
「おならが出ない人なんていないのよ。体に入った空気を外に出さなきゃいけなんだもん。我慢すると、空気がどこにも行けなくなって、お腹が痛くなったり倒れちゃたりするの。おならを出すって大切なことなのよー。」
でもね、だからといって、わざと人前で出したり、ふざけてそこら中で出すのはお行儀わるいからやめようね。それと、突然出ちゃったのは仕方ないから、からかったりしないこと。できればトイレまで行ってするのが1番かな。」
「はーい…」たい君は小さく返事をすると「さっきは馬鹿にしてごめん。」ゆずちゃんにちゃんとあやまりました。ゆずちゃんは「もういいよ!大丈夫!」笑顔で許してくれました。少し休んで、お腹が治ったたい君と元気になったゆずちゃん。二人は仲良く教室に戻っていきました。
おしまい