あらすじ…

ここはどこかな？ここは眠る森。そーっと様子を見てごらん。

きつつきさんがうとうと…。ちょうちょさんが羽を閉じてすやすや。きつねさんが尻尾を抱いてこっくりこっくり。みんな気持ちよさそうに寝ています…。

きっとみんなも眠たくなる、ぐっすり眠れる夜のお話…zzz

眠る森

あたり一面真っ暗。ここは一体どこでしょう。ここは遠くの眠る森。そーっと様子を見てごらん。そーっと耳を澄ませてごらん。なにがみえて、なにが聞こえる？

森の木に、１羽のキツツキが止まっています。キツツキは、ウトウトしながらこっくりこっくり首が動いてコツンコツンと木をつつきます。その様子をフクロウが、隣でクスクス笑っています。

その木の下に、キツネの親子がしっぽを抱いてウトウトコックリ寝ています。お父さんキツネはグーグーと、大きなイビキをかいていて、子どもとお母さんはちょっと離れて寝ています。

キツネの巣の端っこで、ダンゴムシの家族が寝ています。葉っぱの下で寝ているおかげで、どうやらキツネのイビキは聞こえないよう。みんなはぎゅうぎゅう集まってグッスリ朝まで眠ります。

一番大きな樫の木は、みんなが寝ると、一緒にスースー寝はじめます。大きな寝息が森に響きはじめると、こっそり起きていたフクロウも、我慢できずに大きなあくび。ウトウトコックリ寝始めます。

木の横に生えている葉っぱには、羽を閉じたちょうちょが休んでいます。気持ちよさそうにスヤスヤしていると、突然雨が降り出しました。ちょうちょは雨に濡れないように、葉っぱの裏へ隠れると、またゆっくりと寝始めます。

葉っぱの影ではバッタがスヤスヤ寝ています。そのバッタを食べようと、まだ寝てない蛇が大きな口で狙います。すると、あれれ？空から大きな寝息がスピースピーと聞こえてきます。

空にいるのは森を照らすお月さま。よーくよーく見てみると、お月さまも目を閉じて、こっくりこっくり眠っています。その様子をとなりで見ているお星様。クスクス笑いながらキラキラと輝いています。

空から響く気持ちよさそうなお月さまの寝息に、蛇はたまらず大きく開けていた口を閉じました。ウトウトコックリしながらぐるぐる体をまくと、コックリコックリ眠りにつきます。

ここは遠くの眠る森。みんながぐっすり眠る森。見えてくるのは寝ている姿。聞こえてくるのは眠る音。誰か起きていないかな？目を凝らして耳を澄ませて探してみても、みんなぐっすり寝ています。みんな仲良く…おやすみなさい。

おしまい

>>動画はこちら<<