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【絵本 読み聞かせ】赤ちゃんのお尻(あかちゃんのおしり)/赤ちゃんの成長とおしりと布団の可愛らしい友情物語

2019-10-6

あらすじ…

生まれたばかりの赤ちゃんは、ずっと仰向けにねているので、おしりとお布団はいつも一緒。ずっと一緒だと思っていたけど赤ちゃんは成長していくうちに…。

赤ちゃんのおしりと布団の友情物語。

 

赤ちゃんのお尻

 

うまれたばかりの赤ちゃんがいました。赤ちゃんは自分で起きることも座ることもできません。每日ずーっと寝ているので、いつしか赤ちゃんのおしりとお布団はとっても仲良しになりました。

「お布団っていっつもフカフカできもちいいなー。」「きみだって、ぷにぷにでフワフワで、とっても素敵なおしりだよ。」ぷにぷにのおしりとふかふかのお布団は、嬉しそうににっこり。すると、ぷぅ~っとおしりから音がしました。

「ん~臭い!おならしたなー?」お布団はくすくす笑いながら言いました。「ごめんごめん。もうすぐうんちもでるんだけど…ちゃんと泣いて、すぐにおむつを替えてもらうから安心してね。」おしりもくすくす笑いました。

ある日のこと。「うんしょ!うんしょ!」おしりはお布団から離れたり戻ったり、なんだか忙しそう。「いったいどうしたの?」お布団はおしりに訪ねました。「あのね、赤ちゃんがボクを持ち上げて、寝返りしようとしてるんだ。」おしりは疲れた声で言いました。

それから何日か経つと突然赤ちゃんがコロンと転がりました。するとおしりはお布団から離れて天井の方を向きました。「うわ~!天井って高いんだな~!すごいや!」初めて見る景色が嬉しくて、おしりはプルンと揺れました。

それからしばらくすると、あかちゃんはお座りができるようになりました。「う~ん…う~ん…体ってこんなに重いんだ~…。」おしりは一生懸命あかちゃんの体を支えます。初めて蚊にも刺されました。ぷくっと赤くなったところが痒くて痒くてたまりません。

なんだかとっても疲れたおしりは、「重いしかゆいし疲れたよ~」夜になって、ようやくふかふかのお布団の上にごろん。「今日もたくさん頑張ったね。」お布団は頑張ったおしりがグッスリ眠れるように每日やさしく包みます。

赤ちゃんはある日、ハイハイを始めました。「すごいすごい!初めてみる景色がいっぱいだー!」おしりはプルンプルンと揺れながら、前へ前へと進みます。たくさんの初めてを見たおしりは、楽しすぎてその日はなかなか寝付けませんでした。

それから每日、おしりはプルンプルンと揺れながら、いろんな部屋に行きました。そのうち赤ちゃんが歩けるようになると、外へ散歩に行くようになりました。おしりは初めて見る景色にたくさんプルンプルンと揺れました。

綺麗な空に公園の砂場、滑り台にパンダの乗り物。つるつるでジャリジャリで冷たくておもしろい。おしりは初めて見たもの触ったものは、全部お布団に教えてあげました。お布団もおしりの話しを聞くのが大好きでした。

赤ちゃんと一緒にどんどん成長していくおしりは、お布団と一緒にいる時間が少なくなっていきました。だけど夜は必ず一緒の時間。おしりがお布団の上に転がると、お布団は嬉しくって優しくフワフワ包みます。2人は何年たってもずーっとずーっと仲良しの友達でした。

 

おしまい

 

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