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【絵本 読み聞かせ】ボク今日寝ない(ぼく きょう ねない)/夜のトイレもお化けもへっちゃらになる!?眠たくない僕の冒険物語

2019-10-13

あらすじ…

眠たくないボクが「きょう寝ない!」と夜の街へ探険に出発するお話。

ぼく、きょう、ねない。決めたんだ。そういったらパパもママもびっくり。得意げな顔をすると、みんながすごいとほめてくれる。あれれ?なんかへんだなぁ。夜の街を探険して、猫やおばけだってへっちゃらさ。空だって飛べちゃうんだ。でも大変。朝になってお化けが消えると…。

 

ボク今日寝ない

 

「ぼく、今日寝ない。」オモチャで遊ぶのが楽しくて寝たくなかったぼくは、おやすみの挨拶をするパパとママにそう言ってみた。そしたらね、パパとママはびっくりした顔をして「本当に!?」「すごいじゃない!」とぼくを褒めたんだ。

ぼくは夜がちょっと苦手だった。暗いのが怖いんだ。おトイレだって一人じゃ行けない。でも寝ないって決めたらなんだか平気になっちゃった。暗くたって一人だってへっちゃら。思い切ってぼくは夜の街へ探検に出かけた。

しばらく進むと塀の上に猫を見つけた。ぼくは猫がちょっと苦手だった。こちらを見ながらニャ~と笑ってる。「ぼく、今日寝ないんだ。もう猫だってへっちゃらさ。」びっくりしている猫の頭を、ぼくはそっとなでてやった。猫はスリスリと甘えてきた。

「ぼく、そろそろ行くね。」猫と別れて歩きだすと、今度はおまわりさんに出会った。「こんな遅くに何しているんだ!?」おまわりさんは険しい顔でぼくに近づいてきた。「ぼく、今日寝ないんだ。」ぼくが誇らしげに言うと「それ本当か?すごいじゃないか!」にっこり笑顔で頭をポンポンしてくれた。

「がんばれよ!」手を振りながらおまわりさんは行ってしまった。 夜の街は静かで暗くて不気味だと思っていたけど、静かだと虫の綺麗な声が聞こえるし、暗いと星が綺麗に見えた。静かで暗いってけっこう楽しいじゃないか。ぼくはルンルンスキップしながら探検した。

すると、電信柱の影からフワフワおばけが現れた。「オバケだぞ~!」脅かされたってぼくはへっちゃら。「ぼく、今日寝ないんだぞ~!」脅かし返すと「今日寝ないだって!?それほんと!?きみってすごいんだな!」おばけはびっくりしていた。

ぼくが得意げな顔をすると「もっと楽しもう!」そう言っておばけはぼくの腕を掴んで空高く飛び立った。「すごいすごい!ぼく、空飛んでる!」「空を飛ぶくらいどうってことないさ。だって君、今日寝ないんだろ?」おばけはにっこりしながらどんどん上へ飛んでいく。

静かでキラキラした街はとっても綺麗でぼくは夢中で空を飛んだ。すると遠くのほうが明るくなり始めた。「大変だ!もう朝だ!」おばけはそう叫ぶと、ぼくの腕を離してボワンっと消えてしまった。腕を離されたぼくは真っ逆さまに落ちた。「う…うわぁぁぁ!」空がどんどん遠くなって、街がどんどん近づいてくる。

どんどんどんどん…どんどんどんどん落ちると…ピカーッと光りに包まれた。 びっくりしてあたりを見回すと、そこはぼくの部屋だった。ぼくはベッドの中にいた。「なんだ~夢かぁ~。」ぼくはがっかりした。

その日の夜、勇気を出して一人でトイレに行ってみた。怖くなかった。昼間は猫だって触れた。夢と同じだ。だからぼくは、おやすみの挨拶をするパパとママに思い切って言ってみた。「ぼく、今日寝ない。」びっくりした顔のパパとママ。これも夢と同じ。

「ちゃんと寝ないと明日起きれないわよ。」クスっと笑われた。なーんだつまんないの。ぼくはおとなしくベッドに入ると目をつぶって願い事をした。「今日も夢の続きが見れますように…。」

 

おしまい

 

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