チャンネル登録:
お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
一度ぐらい横になって眠ってみたいだるまさんのお話。
頭に重石を置いてみたり、細い隙間に挟まってみたり試行錯誤するだるまさんとお友達。でもどうにも上手く横になって眠れません。
結局自分にとっては座ったまんま寝るのが一番ぴったりだと気付くだるまさんでした。
保育園のお昼寝の時間。だるまさんはぐっすり寝ているみんなをじーっと見ています。「ぼくもみんなみたいに転がって寝てみたいなぁ…」
だるまさんはおきあがりこぼしなので、座ってお昼寝をするしかできません。寝転がってもすぐにバイ~ンともとに戻ってしまうのです。
みんなはお昼寝から起きると、だるまさんの元気がないのに気が付きました。「だるまさんどうしたの?」「ぼくもみんなみたいに横になって寝てみたいんだ…」「じゃあ、みんなで考えよう!」
ぬいぐるみちゃんやロボット君、ブロック君はあーじゃない、こーじゃないと一生懸命考えました。「そうだ!頭に重たい物をおいてみたらどーだろう?」ロボット君が言うとみんな大賛成。
えっちらおっちらみんなで重たい石を運んできました。だるまさんが寝転がると、うんしょっっとみんなで石を置きます。石を乗っけただるまさんは…
バイ~ン!っと石を跳ね飛ばして起き上がりました。「だめだ~失敗!」みんなはまた頭をかしげて考えます。
「細い隙間に入ってみるのはど~?」ぬいぐるみちゃんが言うと「それ良いね!」みんなは教室のロッカーの隙間に寝転んだだるまさんをはさみました。だるまさんは寝転んだままです。
「お~!良いかも良いかも!」みんなが拍手をしようとしたその時…バイ~ン!とやっぱり元に戻ってしまいました。
次はお布団をかけてみました。…バイ~ン。次はテープで止めてみました。…バイ~ン。次は箱に入ってみました。…バイ~ン。だるまさんはやっぱり戻ってしまいます。
「僕たちが抑えてようよ。そしたらゆっくり眠れるよ!」最後はみんなでだるまさんを抑えました。これなら絶対に起き上がりません。だるまさんは「ありがとう!」と眠ろうとしますが…
だるまさんはなんだかウズウズしてきてしまい眠れません…。「ん~なんだか…やっぱり…とっても…起き上がりたい!!」だるまさんは叫びながら、バイ~ンと勢いよく起き上がりました。
いつもと同じ格好で寝るのが一番だと気づいただるまさん。「転がって寝てみたかったんだけど…やっぱりボクは起きてるほうが好きみたいだ。みんなごめんね、ありがとう。」恥ずかしそうに笑いました。
次の日のお昼寝。みんなが転がって寝ている横で、だるまさんは座っていました。でもだるまさんはもうみんなを羨ましいと思いませんでした。「ボクはこの格好が一番!」座りながらぐっすり、みんなと一緒にお昼寝をしました。
おしまい