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おばけちゃんはおつかいを勉強するために、人間の女の子のカバンに化けました。女の子はおばけちゃんがやっていなかったいろいろなおつかいの工夫をしています。感心しているおばけちゃんでしたが…。
どういう工夫をすればおつかいが成功するか学べるお話です。
おばけちゃんは、おつかいが大好き。でもおっちょこちょいのおばけちゃん。いつも買うものを忘れたり、間違えたり。「どうやったらおつかいじょうずになるかしら…」おばけちゃんは人間の世界を覗いてみることにしました。
すると、おつかいを頼まれている女の子が見えました。「あの子のおつかいを見て勉強しよー!」おばけちゃんは人間の世界へひとっ飛び。女の子がおつかいに使っているカバンにドロンと変身。
女の子はおばけちゃんが変身したカバンを持って、近所のスーパーへおつかいにでかけます。カバンの中にはメモとお財布。「このメモは何に使うのかしら?」おばけちゃんは首を傾げます。
スーパーに着いた女の子はメモとにらめっこ。「えーっと…にんじん…じゃがいも…カレールーに…パン♪」メモには、買うものが書いてありました。「そっか、紙にかいておけば、忘れたり間違えたりしないのね!」
スーパーに入った女の子は「すみません、カレールーはどこにありますか?」お店の人に訪ねます。「どこにあるかわからない時はお店の人に聞けばいいのね♪」おばけちゃんが感心していると、女の子はあっという間に買うものをかごに入れてレジに並びました。
レジに並んだ女の子はまたメモとにらめっこ。「あ、忘れてた!」パンを忘れた事に気が付いて、慌ててパン売り場へ戻ります。「やっぱりメモって大事ー!」おばけちゃんはまた感心。
女の子がパンを入れて戻ると「ちょっと忘れ物を取りに行っただけだから、最初に並んでいた順番にならんでもいいよね。」列の間に入ろうとしたので「だめだめ、ちゃんと後ろに並ばなくっちゃ!」おばけちゃん思わず声を出してしまいました。
女の子はびっくりして当たりをキョロキョロしましたが「そっか、ちゃんと後ろに並ばなくっちゃだめなのね。」不思議そうに首をかしげながら一番うしろに並びました。
お会計の順番がくると、店員さんにお金を渡しておつりをもらい、女の子はすぐにお釣りをお財布にしまいました。それを見たおばけちゃん「私は買った袋にお釣りを入れてたわ!袋に穴が空いて、お釣りを落としてママに叱られたっけ。」と、昔の失敗を思い出しました。
女の子は買い物袋をぶら下げて家へと帰ります。楽しそうな公園があっても、かわいい猫がいても、お菓子屋さんが見えても寄り道しません。「おつかいは寄り道したらいけなかったんだわ。」おばけちゃんはおつかいから帰るのが遅くなって、ママをとても心配させてしまったことを思い出しました。
家に着いた女の子は「偉かったねー!ありがとう!」ママにぎゅーっと抱きしめられて嬉しそう。それを見たおばけちゃん「わたしもママにほめられたい!!」急いでおばけの国へ飛び立ちました。
帰りながらおばけちゃんは「買うもののメモをもっていく、わからなかったらお店の人に聞く、お釣りはお財布に入れる。寄り道しない!」女の子から勉強したことを忘れないように、声に出しながら楽しそうに家へ帰りました。
おしまい