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【絵本 読み聞かせ】月が欠けるわけ(つきがかけるわけ)/子供のなんで?が学べる寝る前のお話

2019-9-16

あらすじ…

まんまるお月さまに三ヶ月お月さま。どうしてお月さまは形が変わるのか学べるお話。

森のリスはどんどん丸くなっていくお月さまに夢中でした。やっとまんまるになったお月さまが、次の日欠けているのにきがついて…。 リスの疑問をフクロウが優しく丁寧に答えてくれます。

 

月が欠けるわけ

 

森に一匹のリスがいました。ふと空を見上げるとお月さまがキラキラとこちらを照らしています。「あれ、今日のお月さまは糸みたいに細いや。お月さまって、まるくなかったっけ?」リスは首を傾げました。

「今日は少し太ったなぁ。」「お、またすこし太ったぞ!」リスはどんどん丸くなっていくお月さまを、エサを取るのもすっかり忘れて毎日眺めていました。「ついにキレイなまんまるだ!」ようやくまん丸になったお月さまを見てリスは嬉しくなりました。

近くで見ようと木に登ると、1羽のフクロウが止まっていました。「ずいぶんやせっぽっちのリスじゃなぁ。」「お月さまを見ててエサを探すの忘れちゃったの。」フクロウは笑いながらどんぐりをくれました。リスはまんまるお月さまを眺めながら、木の上で大好物のどんぐりを食べました。

次の日リスがお月さまを見ると、少し欠けていました。「あれ!お月さまが欠けてる!」リスはどうしたのか心配になりました。一番高い木を探しててっぺんまで登ると、昨日のフクロウに会いました。

「お月さまが欠けちゃったよ!」慌てているリスに、フクロウはにっこり微笑みました。「これは欠けたんじゃない。お月さまはふとっても欠けてもない。ずーっと同じまんまるじゃ。」リスは首をかしげました。「でもボク、お月さまが糸みたいに細かったのが、まんまるに太るまで毎日見てたよ?」

フクロウはまた、にっこり微笑みました。「お月さまは黄色く光って見えるじゃろ?でもこれは、太陽が照らしてくれてるから、光っているように見えるだけなんじゃ。」リスの驚いた顔を見て、フクロウはフォッフォッフォと笑いました。

「お月さまはな、地球の周りをぐるぐるとまわってる。同じ場所にいるわけじゃないから、光が当たるところと当たらないところができるんじゃ。光が当たっていない暗いところは、欠けたように見えてしまうんじゃよ。」

リスは、お月さまが欠けたわけじゃないとわかって一安心。 「昨日はまんまるの満月じゃったろ?これから少しずつ光の当たる場所が減っていくから、どんどん細くなっていく。全部見えなくなっても心配しなくて大丈夫じゃ。」 リスは「うん、わかった!」とうなずきました。

ほっとしたリスが木から降りようとすると「そうじゃ」フクロウがリスを呼び止めました。 「おまえさんに良いこと教えてあげよう。」「いいこと?」リスはワクワクしました。 「お月さまがどんどん欠けて消えると、また光ってるところが見えてくる。それから3日目の『三ヶ月』と呼ばれているお月さまは、低いところで光るんじゃ。

みんななかなか見つけられないから、三ヶ月を見ると幸せがやってくると言われている。ぜひおまえさんも探してみるといい。」 リスは「うん!ありがとう!」フクロウにお礼を言うと、エサを探しに森の中へと消えて行きました。

 

おしまい

 

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