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【絵本 読み聞かせ】十五夜のお月見(じゅうごやのおつきみ)/お月見についてあれこれ学べるお話

2019-9-4

あらすじ…

十五夜におばあちゃんが十五夜のお月見のあれこれを丁寧に教えてくれる、お月見について学べるお話。

おばあちゃんは、十五夜を知らないはなちゃんに十五夜の意味やお月見について教えてくれました。夜になり綺麗なお月さまが出ると、二人はお月見を始めます。

昔から続くお月見、家族で空を見上げたくなるお話です。

 

十五夜のお月見(じゅうごやのおつきみ)

 

「うーさぎうさぎー♪何見てはねるー♪十五夜お月さまー♪見てはーねーるー♪」はなちゃんは歌いながら庭でピョンピョンはねて遊んでいました。その楽しそうな歌声を聞きながら、おばぁちゃんはお月見団子を作っています。

「今日の夜は十五夜だから、一緒にお月見しようね。」「十五夜ってなーに?」「おや、十五夜知らないで歌ってたのかい?」「うん。なんのことかなぁって思ってた!」はなちゃんは恥ずかしそに舌をペロッと出しました。おばぁちゃんは縁側へ腰掛けると、十五夜のことを教えてくれました。

「お月さまはね、15日かけてまんまるになるんだよ。だから、十五夜のお月見っていうの。」「15日ってことは…。15回寝たらまんまる?のんびり屋さんね。」「ゆっくりまんまるになるから、いろんな形が見れて面白いんだよ。十五夜のお月見はね、ずーっとずーっと昔の平安時代って頃から、みんな楽しみだったんだ。」

「みんな着物着てた頃?」「そう。そのころはお金持ちの人たちが水に写ったお月さまを見て楽しんでいたの。」「えー?本物の月じゃなくてー?」「面白いよねぇ。少し違うことをするのがおしゃれだったんだろうね。」そう言うと、おばあちゃんはすすきを縁側へ飾りました。

「すすきはね、お米が実った時の稲穂に似ているからかざるんだよ。稲穂は神様が寄り付くって言われているからね。」「どうして稲穂を飾らないの?」「この時期は稲穂がないんだよ。だから似ているすすきを飾って、お米の豊作を祈ったの。魔除けになるって聞いたこともあるねぇ。」

「さっき作ってたお団子はどーするの?」「秋は美味しいものが沢山あるから、神様も一緒に食べましょうってお供えするんだよ。」はなちゃんは、神様に「お団子どうぞ」をしたくて、お月さまが出てくるのを楽しみに待ちました。

リーンリーンと秋の虫達も鳴き始めると、おひさまが沈み、まんまるお月さまが顔を出しました。「おばあちゃん、お月見しよ!お団子お団子♪」はなちゃんは縁側へおばあちゃんを誘いました。「はいはい。」おばあちゃんは三角に積み上げたお団子を持ってきました。

「わーたくさんあるね!」「お団子はね、15個お供えするんだよ。三角に積むと一番てっぺんのお団子が神様との架け橋になってくれるんだ。」はなちゃんはうなずきながらもお団子から目がはなせません。「これ、食べてもいいの?」「もちろん!」おばあちゃんは今にもよだれがたれそうなはなちゃんの姿を思わず笑ってしまいました。

「満月そっくりのまんまるお団子を食べると、健康と幸せが手に入るって言われているから、全部たべちゃおう!」おばあちゃんの言葉に「食べちゃお食べちゃお!」はなちゃんは嬉しそうにお団子頬張りました。

「うーさぎうさぎー♪」楽しそうな二人の歌声は、お月さまに届いたのでしょうか。お月見をしていたはなちゃんには、お月さまがにっこりと微笑んだようにみえました。

 

おしまい

 

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