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悪い行いは自分に返ってくると学べるお話です。
三角君は四角君をみると、自分より角があることに嫉妬します。自分が一番になるために三角君は急いでハサミ君のもとへ行くと…。
相手を認めて褒めるって大切ですね。
さんかく君は、自分の身体に尖った角が3つもあることをとても自慢に思っていました。「みんなの中で、ボクが一番角を持ってるんだ。」
するとある日、鉛筆さんが言いました。「さんかく君、いつもあなたはその角を自慢しているけど、この前やってきた画用紙の四角君をみたことある?尖った角があなたよりたくさんあったわ。」
さんかく君は驚きました。「そんなはずないよ。ボクより角を持ってるなんて。そんなことあるわけない。」さんかく君の言葉に鉛筆さんは怒って言いました。「嘘じゃないわ。自分で見てきたら良いじゃない。きっと驚くわよ。」そう言われたさんかく君は、四角君を見に行くことにしました。
四角君を見たさんかく君は驚きました。「本当にボクより角がたくさんある!」今まで自分の角を褒めてくれていた友達が、みんな四角君を褒めているのを見て、さんかく君は悔しくなりました。「ボクより角を持ってるなんて許せない!」
さんかく君は急いでハサミ君の所へ向かいました。「ハサミ君、今日の夜、君の身体をちょっと貸してくれないか?」「良いけど、ボクを起こさないようにそっと使ってくれよ。」さんかく君はありがとうとお礼を言うと、夜になるのを待ちました。
みんなが寝静まった頃、さんかく君はハサミ君を起こさないように、そっと脇に抱えて四角君のもとへ向かいました。四角君はぐっすり眠っていました。「ボクより角が多いからって、なんて気持ちよさそうに寝てるんだ!」
さんかく君は悔しそうに言うと、四角君の角をチョキリチョキリと切り落としました。「こうしてしまえば、四角君は明日から角がなくなる!ボクが1番だ!」4つの角を全部切り落としたさんかく君は、急いでハサミ君をもとに戻して、それからぐっすり眠りにつきました。
朝目が覚めると、「すごーい!」「素敵!」みんなの声が聞こえてきました。さんかく君は寝ぼけながらみんなが集まっている所へ行ってみました。するとそこには…。
角を切られた四角君がいました。四角君は、切られたところが新しい角になって、なんと角が8つに増えていました。「起きたら角が8つになってたんだ。」照れながら四角君がみんなに話しています。
それを見たさんかく君はガックリと降参しました。自分がしたことをとても反省したさんかく君は、もう二度と自分が一番になるために、誰かの角を切ることはしませんでした。
おしまい