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【絵本 読み聞かせ】月にウサギがいる理由(つきにうさぎがいるりゆう)/ウサギはどうして月にいるのか学べるお話

2019-9-8

あらすじ…

月にはウサギがいると聞いたことありませんか?ウサギはどうして月に行くことになったのか。その理由が学べるお話。

ウサギ、さる、キツネが仲良く山で暮らしていました。ある日、食べ物を恵んで欲しいと言う老人に出会い、3匹は食べ物を探しますが、ウサギだけどうしても見つけられまん。食べ物を見つけられなかったウサギは…。

自分のことより相手を思う心が学べます。

 

月にウサギがいる理由

 

昔々山奥に、うさぎ、さる、きつねが仲良く暮らしていました。3匹はいつも、「困った人が居たら役に立ちたい」と話していました。あるとき3匹は、1人のみすぼらしい格好のおじいさんに出会いました。

そのおじいさんの本当の姿は神様でした。神様は、3匹の『困った人の役に立ちたい』という心を見に、おじいさんに化けてやってきたのです。そんなことは知らない3匹は「お腹が空いて動けない」と困っているおじいさんに、それぞれ食べ物を探して来ることにしました。

さるは山へ行き、いつも食べている木のみを沢山を採ってきました。きつねは川へ行き、いつも食べている魚や貝を採ってきました。でも、うさぎは何も持ってきませんでした。「うさぎさん、食べ物はどうしたの?」他の2匹は心配そうに言いました。

うさぎはいつも柔らかい草を食べていました。でも、今は冬で柔らかい草はありません。いくら探しても見つけられなかったうさぎはとうとう何も持たずにみんなの元へ戻ってきたのです。「一生懸命探したんだけど…何も見つけられなかったんだ…。」

困った人の役に立ちたかったうさぎは、もう一度探しに行くことにしました。「とっても良いものを採ってくるから、焚き火をして待っていて!」うさぎがいなくなると、さるときつねは薪を拾い、おじいさんが暖まれるように焚き火をはじめました。

しばらくするとうさぎが戻ってきました。「あれ?うさぎさん、やっぱり何も持っていないじゃないか。」さるときつねはうさぎを見るなり言いました。

するとうさぎは言いました。「あちこち探し回ったけど、やっぱり何も見つけられなかったんだ。だから代わりに私を食べて下さい!」うさぎはピョンと焚き火の中へ飛び込みました。

すると、みすぼらしかったおじいさんが突然神様の姿にかわりました。神様は急いで焚き火の中からうさぎを助け出しました。「私はお前たちの本当の心を知りたくて、おじいさんに化けて様子を見にきていたのじゃ。」

「お前たちはみんな思いやりがある。なかでも自分のことより他の人を思えるうさぎは特別に心が優しい。」神様はぐったりしているうさぎを抱きかかえながら涙を流しました。

「うさぎは特別に、月の中でいつまでも楽しく幸せに暮らせるようにしてやろう。」そう言うと神様は、うさぎと一緒に高く高く月まで登っていきました。月に行ったうさぎは、今でも月の中で、楽しく幸せに暮らしているのでした。

 

おしまい

 

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