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元号の意味や、明治~新元号「令和」までの、元号に込められた意味がわかる、大人も子供も学べるお話。
TVを見ていたあおちゃんは、みんなが騒いでいる元号がなんのことなのかさっぱりわかりません。そこでパパとママが元号や、それぞれの時代について込められた意味を教えてくれました。
改めて元号に込められた意味を知ると、新しい時代にワクワクしますね。
「今日から新しい元号に変わります。新しい元号は令和です。」あおちゃんは家族みんなでテレビを見ていました。「今日から新しい元号なのね~。」「なんだか慣れないなー。」パパとママは嬉しそうに話しています。
「元号ってなーに?」あおちゃんは何が嬉しいのか知りたくて、パパとママにたずねました。「元号っていうのは日本でしか使われていない、その時代の名前かなー。昨日までは『平成』っていう元号だったんだ。」
「時代の名前?…ジュラ紀とか白亜紀とか?」恐竜の絵本を思い出したあおちゃんがいいました。「まー、似てるかなー。天皇って呼ばれている日本の顔になる人がいるんだけど、その人が天皇でいる間のこと。天皇が別の人に変わると元号が変わって、新しい時代になるんだ。」
あおちゃんには難しくて全部はよくわかりませんでした。でも新しい毎日が始まるんだなと、パパやママと同じようになんだか嬉しくなりました。するとテレビからこんな言葉が聞こえてきました。
「新しい元号『令和』には厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いが込められています。」あおちゃんは首をかしげました。「今のはどーゆー意味?」
「あおちゃんがこれから過ごしていく『令和』の時代には、寒い冬が終わって春になった時、お花がキレイに咲くように、みんなの明日も素敵に輝く日になりますようにって意味が込められているの。」「なんだか毎日いいことがありそうだね!」
あおちゃんは「じゃあ、昨日までは?違う時代のは?」他にはどんな意味があったのか知りたくなりました。そこで早速パパとママが調べてくれました。「ずーっと昔の『明治』って時代は『明るい方向に治めましょう』って意味があるんだって。明治って名前をつけるとき、くじ引きで決めたらしいわよ。」
「えー!くじ引きだなんて、今じゃ考えられないね!」パパが驚いて言いました。「明治って、どれくらい昔?」あおちゃんは明治がどれくらい前のことなのかさっぱりわかりません。「明治は、あおちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんが生まれたくらいかなー。」あおちゃんはそんなずっと昔から、くじ引きがあったことに驚きました。
「明治の次は『大正』って言ってね、あおちゃんのおじいちゃんのお母さんが生まれたくらいの時代ね。」「まだまだすっごい昔だね~。」「『大正』には日本のみんなの声をちゃんと聞きましょうって意味があったみたい。」
「次はパパやママが生まれた『昭和』ね。昭和には、日本に住んでいる人も世界の人達も、みんな一緒に喧嘩しないで仲良くしましょうって意味があったの。」「みんな仲良しになれた?」あおちゃんの言葉にパパとママは少し悲しい顔になりました。
「昭和ではね、戦争っていう、他の国と戦うことがいっぱいあって、沢山の人が悲しい思いをしたの。」「喧嘩しちゃったのかぁ…。」あおちゃんも一緒に少し悲しい顔になりました。
「だから、あおちゃんが生まれた『平成』では、今度こそみんなと喧嘩しないで仲良くなりますようにって願いが込められているの。この時代、日本はどこの国とも喧嘩をしなかったから、こめられた願いがちゃんと叶った時代になったのよ。」「『平成』楽しかったもん♪」あおちゃんは得意げに言いました。
パパとママはあおちゃんのキラキラと楽しそうな笑顔をみて、あおちゃんが過ごす新しい『令和』の時代も、込められた思いの通り、明日になるのが楽しみになるような、そんな素敵な毎日になってほしいと願いました。
おしまい