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母の日はどうやって始まったのか、カーネーションをあげるきっかけも【学べる】お話。
アンナは立派なお母さんのことが大好きでした。そんなお母さんが天国へ行ってしまうと、アンナはお母さんに感謝を伝える方法を考え出します。
お母さん思いの一人の女性から始まった母の日。1年に1度の母の日にありがとうを伝えたくなるお話です。
昔、アメリカにアンナという女の子がいました。アンナのお母さんはとても優しいお母さんで、戦争中に怪我をした人がいたら、敵も味方も関係なくその人の手当をしてあげていました。アンナはそんな優しいお母さんが大好きでした。
アンナのお母さんは、戦争が終わった後も世界が平和になるようにたくさん働きました。「お母さんはなんて立派なひとなのだろう」その姿を側で見ていたアンナは、お母さんをとても尊敬していました。
アンナが大人になったころ大好きだったお母さんが天国へと旅立ってしまいました。「お母さん…」アンナは寂しくてたくさん泣きました。それから、お母さんが大好きな気持ちをずっと忘れたくない、お母さんに伝え続けたいと思うようになりました。
「この大好きな気持ち、どうやったらずっと残しておけるのかしら…」アンナはそんなことを考えながら毎日を過ごしていました。ある日ふとカレンダーをみたアンナは「そうだわ!」良いことを思いつきました。アンナは早速友達にその話を聞いてもらうことにしました。
アンナは友達に、『お母さんに感謝を伝えるセレモニー』をやりたいことを話してみました。すると「とってもいいじゃない!」「素敵な日になるわ!」友達はみんな賛成してくれました。セレモニーの準備をしはじめると、アンナを応援したいという仲間が少しずつ増えていきました。
何年か経った5月の第2日曜日、アンナはようやくお母さんの為のセレモニーを、お母さんが働いていた教会で行うことができました。「このお花、お母さんの好きだったお花よ」アンナはお母さんが大好きだった白いカーネーションを教会いっぱいに飾りました。
セレモニーに来てくれた人にも、アンナは白いカーネーションを配りました。みんなは、天国にいるアンナのお母さんに、大好きの気持ちと感謝の気持ちを伝えました。アンナが考えた、この日のこのセレモニーが、最初の『ははのひ』になりました。
それからこの『ははのひ』はどんどん広まっていきました。いつしか『お母さんと一緒に過ごして、お母さんに感謝するための日』として『ははのひ』は日本にも伝わり、アンナのお母さんが大好きだったカーネーションを感謝の印として渡すようになりました。
いつもは照れくさくて言えなくても、1年に1度、カーネーションを1輪渡すだけでお母さんに「ありがとう」の気持ちが伝えられるって素敵なことですね。
おしまい