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【絵本読み聞かせ】動物運動会(どうぶつうんどうかい)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしラン ド】

2019-5-17

あらすじ…

運動会が大好きな動物たちのお話。

「オレ様が1番だな」かけっこに余裕のライオン。みんな一生懸命走っているのに、ライオンは「やっぱりオレ様が1番速い」とみんなをバカにします。するとライオンも観客も驚くことが起きました。

どんな競技も結果ではなく、一生懸命やりきることが大切なんだとわかるお話です。

 

動物運動会(どうぶつうんどうかい)

 

動物たちは運動会が大好き。赤組白組に分かれて、「赤組がんばれー!白組がんばれー!」の声が響き渡っています。綱引きに玉入れにパン食い競走。運動会はどの競技も大盛り上がりでした。

なかでもかけっこは、運動会で1番の人気競技。
「今年はゆっくり走っても俺様が一番だな!」ライオンはスタートラインに立つと、えばりながら言いました。「イヤイヤ私が一番ですよ!」やる気満々なウサギが隣に並びます。

「今年はチーターがいないから、誰が1番になるんだろうねぇ。」シマウマはボソボソ言いながらスタートラインに立ちました。その隣にカンガルーやトナカイ、ダチョウも並びました。

「位置についてー!」チーターが叫びました。ここにいる誰よりも足が速いチーター。今年は走らないでお手伝いをしていました。「他の人にも優勝して欲しいから」と、かけっこに参加しないことにしたのです。

「よーい!!!」ピストルが空に向かって上がると、会場がシーンと静かになりました。スタートラインに立っている動物たちは「ごくり」と息を飲みながら合図を待ちます。

「どん!!」チーターの掛け声と同時に、パーン!!と大きくピストルが鳴り響きました。「わー!」会場から歓声が湧き上がり、動物たちは一斉に走り出しました。一番に飛び出したのは自信満々のライオンです。

後ろに続くダチョウは、長い脚を使ってリズミカルに走っています。続いてシマウマ。シマウマも足の筋肉を使って勢いよく走っています。その後ろにはトナカイ、ウサギ、カンガルーが、それぞれ一生懸命走っていました。

ライオンは後ろを振り返ると「なんだ、やっぱり俺様が1番速いじゃないか。みんな遅い遅い!」余裕のライオンは鼻歌を歌いながら走っています。見ているみんなもライオンが優勝するとばかり思っていたその時、なんと、猛ダッシュで走ってくるウサギがライオンを抜かしていきました。

ライオンはウサギの速さにびっくりしましたが、そのうち追いつくだろうとまた、鼻歌を歌いだしました。
そんなライオンを今度は、ダチョウが長い脚でリズミカルに抜かしていきました。
「きょ…今日はなんだか調子が悪いなぁ…ははは…」

ライオンが苦笑いをしながら言い訳をしていると、地面を力強く蹴って走っているシマウマとトナカイが抜かしていきました。
さすがに焦ったライオンは、鼻歌を止めて、急いで走り出しました。でも自分が1番速いと思いこんでいたライオンは、一生懸命頑張っているみんなに追いつけません。

追いかけるのに疲れたライオンはついに、両足でピョンピョン走るカンガルーにまで抜かされてしまいました。
ライオンは目に涙をたくさん浮かべながら、最初から真面目に走っていればよかったと後悔しました。その頃ゴールでは、ウサギが「やったーーー!」と言いながらゴールテープを切ろうとしていました。でも次の瞬間、

後ろから軽やかな足取りで走ってきたトナカイに抜かされ、トナカイが1番にゴール。ウサギは驚きのあまり口をあけたまま2番にゴールしました。
次にダチョウ、続いてカンガルー、次にシマウマがゴール。シマウマがゴールして少し経つと、ようやくひどく疲れた様子のライオンがゴールしました。

ライオンがゴールすると、パンパンーン!と終了のピストルが鳴り響きました。
力いっぱい戦ったみんなは、とてもいい気分でした。お互いの頑張りを称え合い、勝っても負けても力を出し切ったことを褒め合いました。力を出しきれず、最後にゴールしたライオンは、みんなの中に入れずにいました。

するとウサギが近づいてきて言いました。「次の大玉ころがし、一緒に力を合わせて頑張ろう!」ライオンはうなずくと、大玉ころがしを全力で頑張りました。力を出し切って大活躍をしたライオンは、今度こそみんなと頑張ったことを褒め合うことができて、楽しい運動会を過ごすことができました。

 

おしまい

 

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