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ひな祭りに関する様々な疑問をりんちゃんのママが教えてくれます。
りんちゃんは、ひな祭りの準備をしているママを見ながらちらし寿司や雛人形について、不思議に思ったことを質問します。ママや、あとからやってきたおばあちゃんは1つ1つ丁寧にひなまつりの色々な意味を教えてくれました。
きちんとひな祭りを祝うことで子供は元気に成長できるんだなと教えてくれる物語です。
今日は3月3日のひな祭り。りんちゃんはワクワクしながらひな祭りの準備をしているママの様子を覗いていました。
「どうしてひな祭りはちらし寿司を食べるの?」ちらし寿司の飾り付けをしているママに、りんちゃんは尋ねました。「ちらし寿司はね、縁起が良い食べ物が沢山入っているのよ。」「縁起が良いってなーに?」「良いことがおこりそうってことかな。」
「例えば、このエビには、長生きって意味があって、蓮根は、見通しが良いって意味があるの。お豆には、健康でまめに働けるって意味があるのよ。なんだか食べるだけで、いいことが起こりそうでしょ?」
ママが楽しそうに言うと「うん!早く食べたいねー!」りんちゃんは嬉しそうにちらし寿司を見つめました。「1つ1つのことに、いろんな意味がちゃんとあるって、素敵だよね。」ママが言うと
「じゃあ、このお雛様の人形はどうしてかざるの?」りんちゃんはお雛様の人形を眺めながら首を傾げました。「このお人形はね、りんちゃんを守ってくれるお守りなの。りんちゃんが、元気で幸せに大きくなれますよにーってねがいを込めてお人形を飾るのよ。」
「昔は、紙で作った人形を川に流して、病気とか悪いものを持っていってもらう【流し雛】をしていたんだけど、お人形が素敵になって飾るようになったのかもね。」それを聞いていたりんちゃんは
「このお人形は川に流しちゃダメー!!」と、慌てて雛人形をママから見えないように背中に隠しました。「大丈夫よ。これは紙じゃなくて飾るためのお人形だから。」ママは笑いながら出来上がったばかりのちらし寿司をテーブルに運びました。
その時、玄関のチャイムがなりおじいちゃんおばあちゃんがやってきました。「はい、これお土産ね。」おじいちゃんおばあちゃんは雛あられを持ってきてくれました。
りんちゃんはそれを嬉しそうにお雛様の横へ飾り、雛壇をながめていると、「ひなあられには大切な意味があるのよ。」おばあちゃんはりんちゃんと一緒にお雛様の前へ座りながら言いました。
「ピンクは命、白は雪の大地、緑は木の芽。この3つの色を食べることで、自然の力をもらって元気に丈夫に育てるのよ。」おばあちゃんはりんちゃんの頭を愛しそうになでました。
「ひなあられとかちらし寿司とか、いつもひな祭りのお祝いしてるから、りんは元気に大きくなったんだね!ありがとう!」りんちゃんは元気いっぱいにお雛様にお辞儀をしました。
食事の準備が終わると、みんなはちらし寿司を食べながらりんちゃんの成長をお祝いしました。その楽しそうな様子を、お雛様とお内裏様は優しく微笑みながら見つめていました。
おしまい