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双子の兄弟が遊びを通して成長していくお話です。
双子の兄弟は、どっちが長く片足で立っていられるか競争していました。はじめは全然立っていられなかったのに、次第に長い時間立てるように。ある日保育園のお着替えの時間で、みんなは立ってズボンが履けないのに、双子の兄弟だけは立って履けることが出来ました。毎日片足で立つ遊びをしているうちに、体の筋肉が鍛えられていたんですね。
このお話から、日常生活の動作の中にも成長につながるヒントがあるのだと教えられます。
たっちゃんとよっちゃんは双子の兄弟。「どっちが速くご飯食べれるか」「どっちが速くママのところに行けるか」なにをするにもいつも比べっこ。
そんなある日、ママが「片足タッチ!どっちが長く、片足で立ってられるかなー?」と片足を上げながら言いました。たっちゃんとよっちゃんは「よーし、負けないぞ!」と言いながら片足を上げました。
ところが二人共「おっとっとー!」すぐに倒れてしまいました。その姿が可愛くて、ママは大笑い。悔しかった二人はそれから一生懸命片足で立つ練習をしました。しばらく経つと、だんだんとコツがわかってきました。
二人は少しの時間片足で立てるようになると「ママ、みてみてー!」と嬉しそうに片足で立って見せました。ママは「すごいじゃない!」とたくさん褒めてくれました。それから何度も、どっちが長く立っていられるか勝負をして遊びました。
ある日、保育園で着替えの練習をする時間がありました。洋服は上手に着ることができるのに、ズボンを立って履こうとすると、「おっとっと…」とみんな転んでしまいました。でも、みんなが転んでいる中でたっちゃんとよっちゃんだけは平気な顔で立っていました。
二人はいつも『片足タッチ』で遊んでいたおかげで、いつの間にか姿勢が崩れないように身体を支える筋肉が鍛えられていたのでした。そのおかげで、立ったままズボンの着替えができていたのです。
「すごいねー!」みんなに褒められた二人は照れくさそうに顔を見合わせました。それからクラスのみんなで『片足タッチ』の練習をしました。少し立つ時間が長くなると「どっちが長く立ってられるかー?」と勝負をして遊びました。
そんな毎日が続くと、クラスのみんなもあっという間に、立ったままズボンが履けるようになりました。 毎日楽しく遊んでいる中にも、おにいさんおねえさんに成長するヒントが詰まっているんですね。
おしまい