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【紙芝居読み聞かせ】ラプンツェル/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-3-20

あらすじ…

グリム童話ラプンツェルのお話です。

ある日、男はお腹に子供がいる奥さんのために魔女の畑に忍び込みましたが、魔女に見つかってしまいます。その代償として、産まれた赤ん坊は魔女に連れ去られてしまいました。魔女はその赤ん坊を高い塔に閉じ込めると…。

このお話から束縛や独り占めからは何もうまれないこと、相手を思いやる優しい気持ちが学べます。

ラプンツェル

 

むかしむかし、あるおかみさんが、どうしても家の裏の畑のレタスが食べたくなりました。でもそのレタスは、魔女(まじょ)の畑の物です。
主人はお腹に赤ちゃんのいるおかみさんの為に、魔女の畑に入り込みました。
けれどもレタスを取ろうとしていたところを、魔女に見つかってしまったのです。

主人から話を聞いた魔女は、言いました。 「何だい、そんな事か。いいよ、レタスはいくらでもお取り。でもその代わり、生まれてくる子どもは、わたしがもらうよ」 「いや、そんな事は・・・」 「いいね!子どもはわたしがもらうよ!」 そして魔女は、生まれた女の子を連れ去ってしまったのです。

魔女は女の子に『ラプンツェル』と名前を付けて、階段もドアもない高い塔に閉じ込めて育てました。 時は流れ、ラプンツェルは美しい娘に育ちました。

「ラプンツェル、ラプンツェル、お前の髪をたらしておくれ」 と、魔女が塔の下から呼びかけると、ラプンツェルは黄金をあんだ様な美しい長い髪をたらします。 すると魔女はその髪を伝って、塔に登るのでした。

ある日、塔の前を1人の王子が通りかかり、その様子を見ていました。 次の夜、王子は塔の下で呼びかけました。 「ラプンツェル、ラプンツェル、お前の髪を垂らしておくれ」 たれ下がってきた髪につかまって、王子は塔の上に登りました。

登って来たのが魔女ではなく男の人だったので、ラプンツェルはビックリ。 「キャアー、あなたはだあれ?」 王子はラプンツェルを見て、すぐに好きになりました。 「どうか怖がらないで。お願いです、ぼくと結婚してください」 ラプンツェルも、美しい王子を好きになりました。

それから王子は毎晩、塔の上に登って行きました。 それに気がついた魔女は怒ってラプンツェルの長い髪を切ると、遠い荒れ野に捨ててしまいました。

その夜、王子がやって来ると、魔女はラプンツェルのふりをして切った髪をたらしました。 そして、何も知らずに登って来た王子に言ったのです。 「残念だったね。あの娘は、もういないよ。遠い荒れ野に捨ててしまったから、もう死んでしまったんじゃないのかね。ヒッヒヒヒヒーー」 「そんな・・・」 王子は悲しみのあまり、塔から飛び降りてしまいました。

そしてその時、地面にあったイバラが目に刺さり、王子の目は見えなくなってしまったのです。 「目も見えず、ラプンツェルもいない。いっそ、死んでしまおうか。 ・・・いや、ラプンツェルは死んだとは限らない。探しに行こう!」

それから王子はラプンツェルを探して、何年も何年もさまよいました。 そしてある日、荒れ野にやって来ると、とてもなつかしい声が聞こえて来ました。 「あの声は、ラプンツェルだ。ラプンツェル!」 とうとう王子は、ラプンツェルを見つけたのです。

「ああ、王子さま!」 ラプンツェルと王子は、しっかりと抱き合いました。 そしてラプンツェルの涙が王子の目にふりかかると、不思議な事に王子の目は元通りに治ってしまったのです。

王子はラプンツェルを自分の国に連れて帰り、そして大勢の人々に祝福(しゅくふく)されながら、二人は結婚式をあげたのです。

 

おしまい

 

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