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【絵本読み聞かせ】僕とお母さんの毎日(ぼくとおかあさんのまいにち)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-4-15

あらすじ…

お母さんとゆう君が、1日だけ入れ替わってしまう愉快なお話です。

お母さんは小学生の1日を、ゆう君はお母さんの1日を実際に経験し、お互いの大変さを身をもって知ることになります。

自分の物差しだけで人を判断したり批判するのではなく、相手の立場に立って想像したり考えたりすることで、お互いを思いやれるようになる、ということを学べるお話と言えるでしょう。

 

僕とお母さんの毎日(ぼくとおかあさんのまいにち)

 

ゆう君は小学校1年生。新しい友達もたくさんできて、毎日楽しく学校に通っています。学校が大好きなゆう君でしたが、1つだけ嫌なことがありました。それは『宿題』です。「なんで家に帰っても勉強しないといけないんだよー。」いつも文句を言ってふてくされていました。

なかなか宿題をやらないゆう君に、お母さんは困り果てていました。「どうしたら素直に宿題やってくれるのかしら…」いろいろ考えて工夫してみましたが、何をためしてもゆう君はやっぱりふてくされてしまいました。

そんなある日、ゆう君はお母さんと喧嘩をしました。「お母さんはいいよね!いつも家にいてのんびりできてさ!ボクだってのんびりしたいよ!」そう言うと、お母さんはとても悲しそうな顔になりました。

次の日、朝起きるとゆう君とお母さんは二人で顔を見合わせました。「えぇー!!!」なんと、お母さんとゆう君が入れ替わってしまったのです。二人は大慌て。「ま…まず朝ごはんを用意しなくちゃ!」そう言って二人でキッチンへ向かいました。

中身がお母さんのゆう君は、手が小さいし力もないので上手に野菜を切れませんでした。仕方なく中身がゆう君のお母さんに指示をしながら野菜を切ってもらい、なんとか朝ごはんの完成です。「ごはん作るのって…大変!」お母さんになったゆう君は心の中で思いました。

「と…とりあえず学校に行かなくちゃね…。」お母さんは不安げにランドセルを背負うと「なんて重たいのかしら…!!」ランドセルの重さにびっくりしながらゆっくり学校へと出発しました。お母さんがいなくなるとゆう君は「よし!家でのんびりしよーっと!」そう言ってドカッとソファに座りこみました。

ソファに座ると目の前のテーブルに置き手紙を発見。『今日やること。1、洗濯をして干す。乾いたら畳んでしまう。2、布団を干す。3、掃除機、雑巾がけをする。4、1時に学校の保護者会。5、夕飯のかいもの。6、夕飯を作る。』やることの多さにゆう君は目が点になりました。お母さんは決していつものんびりしていたわけではなかったのです。

一方学校に着いたお母さんは、元気いっぱいの子どもたちにおろおろするばかり。「おい、ゆう!一緒にあそぼうぜ!」誘われて遊んでみたものの、身体が小さくていつも通り動けません。すぐに疲れてしまいました。休み時間のあとの勉強は、眠くて眠くてお母さんには地獄のようでした。

どっさり出された宿題に、お母さんは思わず「えー…家でもやるの…」と言ってしまいました。言ってから、いつもゆう君が言っていた言葉を思い出していました。ゆう君はいつも「宿題しなさい」というと「ちょっと休んでから」と言っていました。お母さんは初めてゆう君の気持ちが良くわかりました。

そのころゆう君は、お母さんの代わりに家の仕事をしていました。洗濯をして掃除をして…もうクタクタです。「お腹空いた…」冷蔵庫を開けても何もありません。「自分で作らないといけないのか…」仕方なく残りご飯にふりかけをかけて食べました。

保護者会も大人の話がよくわからず、なんとか「うんうん」と相づちだけで乗り切りました。みんなが「うちのこがさー」と愚痴をいっていたので、それだけは「ウチのゆうはとってもいい子なのよ」と、言っておきました。

お母さんにもらったお金で夕ご飯の買い物を済ますと、お母さんが帰ってきました。ゆう君はお母さんのマネをして、「ただいまー」の声に「宿題やりなさいよー」で答えると、「ちょっと休んでから…」お母さんからいつもの自分の答えが返ってきました。

二人はおやつを食べながら、今日の出来事をたくさん話ました。学校で楽しかった話、勉強で疲れた話、給食の話。洗濯が結構大変だったこと、掃除機が疲れること、買い物が重たいこと。二人はお互いの世界を知って、楽しいけど大変な毎日なんだと気づけました。その日の夕ご飯は、二人で協力しながら、ゆう君の大好きなハンバーグを一緒に作りました。

次の朝、起きるとゆう君とお母さんは顔を見合わせました。「よかったー!!」ちゃんと元に戻っていました。それからお母さんはあまり「宿題しなさい」と言わなくなりました。ゆう君もふてくされることが減って、お母さんのお手伝いをたくさんするようになりました。

 

おしまい

 

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