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【絵本読み聞かせ】もし童謡「クラリネットこわしちゃった」が絵本になったら/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-4-3

あらすじ…

僕がクラリネットを壊してしまうお話です。

パパが大切にしていたクラリネットをもらった僕。
憧れの楽器だったクラリネットを僕は毎日練習していましたが、ある日落として壊してしまいます。そのことが言い出せなくて、僕はだんだん元気がなくなってしまいます。
思い切ってパパに正直に話すと、怒らずに修理屋さんでなおしてもらえました。

本当のことを正直に話すことが大切だと学ぶことができます。

 

もし童謡「クラリネットこわしちゃった」が絵本になったら

 

ある日パパが、大切にしていたクラリネットと言う楽器をくれた。
クラリネットは僕の憧れていた楽器だ。

クラリネットにはリードと言う、音をだす時に欠かせない部品があって、最初にそれを口にくわえて湿らせてから楽器に装着するのだが、リードをくわえているパパが、なんだかとってもかっこよく見えたのだ。

クラリネットをもらった日から、僕は毎日練習した。
リードをくわえて、パパに見せたりもした。
最初は全然音が出なかったけど、少しづつ音を出せるようになって、ついに「きらきら星」を吹けるようになった。

「よし、練習はバッチリだ。明日はパパに聞いてもらおう」
そう思ってクラリネットをしまおうとした時…

ガシャン!!
クラリネットを床に落としてしまった。
「どうしよう…」
壊れていないか、吹いてみることにした。

まず「ド」の音。フシュー…音が出ない。
次に「レ」の音。フシュー…レも出ない。

まさかと思い、「ミ」を吹いてみると、フシュー…
やっぱりミも出ない。
パパの大切にしていたクラリネットを壊してしまった。

僕は怖くなって、思わず手が滑ってしまった。
ガシャン!!また落としてしまった。

もう一度吹いてみた。
ドレミファソラシの全部の音が出なくなっていた。
「どうしよう…」

次の日、パパが
「クラリネットの練習はどうだい?ちゃんと大切に使っているかい?」
と聞いてきたので、思わず

「バッチリだよ!」と嘘をついてしまった。
心がギュッとなった。
その日から、パパとあまり話せなくなってしまった。

ある日、僕を心配したパパが話しかけてきた。
「最近元気が無いけど、どうしたんだい?」僕が下を向いて黙っていると、

「そんな時はクラリネットでも吹いて元気を出そう!」
パパに言われて、思わず泣いてしまった。
泣きながら、パパに壊してしまったことを話した。

怒られると思って、ドキドキしていると、「なんだ、そんなことか。話してくれてありがとう。」
と言われた。

僕がキョトンとしていると、
「壊してしまったことは仕方がない。内緒にしないで話してくれることが大切なんだよ。」
とパパに言われた。

一度だけ嘘を言ってしまったことを話した。
パパは優しく頭をなでてくれた。
「ごめんなさい」僕は、パパにちゃんと謝ることが出来た。

次の日、クラリネットを修理屋さんに持っていき、無事に「きらきら星」をパパに聞いてもらう事ができた。

 

おしまい

 

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