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あお君とヤンチャな弟のお話です。
よく喧嘩になるし、わがままな弟のことが苦手なあお君でしたが、お母さんに怒られて泣いている弟を見ると可哀想になり、よく頭を撫でてなぐさめてあげていました。
ある日、あお君がお母さんに怒られて泣いていると、弟がいつもあお君がしてあげているように、頭を撫でてなぐさめてくれました。兄弟はたとえ喧嘩が多くてもお互いの味方であり共に成長していける関係なのです。
あお君にはとてもヤンチャな弟がいました。まだ小さかった弟は、おしゃべりができない分、暴れたり叩いたりしてくるので、2人はよく喧嘩をしていました。
いつもわがまま放題の弟。あお君はそんな弟がちょっと苦手でした。優しくしたら怒るし怖くしたら泣くし。仲良くなりたいと思っていても、なかなか仲良くなれません。
今日も弟はオモチャを壊して、お母さんに怒られていました。泣くときは決まって部屋の隅に行き、カーテンにくるまって泣きます。
あお君はどんなに腹が立っていても、泣いている弟を見ると可哀想になってしまい、そばに行っては「大丈夫、大丈夫」と言いながら頭をなでてやりました。
ある日、あお君は保育園で喧嘩をして、お友達に怪我をさせてしまいました。お母さんに怒られて部屋でうずくまって泣いていると、弟がやってきました。
弟は、泣いているあお君の側へ来ると、何やらゴニョゴニョ言いながら頭をなでてくれました。まだおしゃべりができない弟でしたが、あお君には「大丈夫、大丈夫」と言っているのがわかりました。
弟は、あお君がいつもしてくれていることをちゃんと覚えていたのです。
喧嘩したり慰めたり、少しうっとおしいと思っていた弟。おしゃべりができないのに一生懸命慰めてくれる弟を見て、とても可愛く愛おしく感じました。
弟に慰められて勇気がでたあお君は、保育園で怪我をさせてしまったお友達に、次の日きちんと謝ることができました。
あお君と弟は、それからも慰めたり慰められたり、たまには喧嘩をしながらも仲良く一緒に成長していきました。
おしまい