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【絵本 読み聞かせ】お小遣い(おこづかい)/お小遣いの使いみちに感動する男の子の物語

2019-8-23

あらすじ…

ある素敵な目標の為に、お小遣いを貯めることに成功した、たっくんの物語です。

たっくんは、お小遣いというものの存在を知って以来、お小遣いをもらえる方法であるお手伝いに奮闘します。
はじめはすぐに飽きてしまいますが、明確な目標ができてからのたっくんは、一生懸命にお手伝いに励みます。

子供は、お母さんの喜ぶ顔を、何よりも欲しているのですね。

 

お小遣い(おこづかい)

 

小学校に行き始めたばかりのたっくんのクラスでは『おこづかい』の話題で盛り上がっていました。「おこづかいでおやつ買ったんだ!」「私はジュースかったよ」でもたっくんは『おこづかい』がなんのことかわからなかったので、話に入れませんでした。

「ねぇねぇ、『おこづかい』ってなーに?」家に帰ったたっくんは、お母さんに聞いてみました。「たっくんもそんな歳になったのねー」お母さんは笑顔でたっくんの頭を撫でました。
「あのね、『おこづかい』っていうのは、親から子供にあげるお金のことを言うのよ。どうやったらもらえるのかは、お家によってちがうの。」お母さんは教えてくれました。

「うちはどうやったらもらえるの?」たっくんが聞くと、「ん〜お手伝いしてくれたらかな。」お母さんがにっこり笑いました。「じゃぁ、ボクお手伝い頑張る!そしたら『おこづかい』ちょうだいね!」「『おこづかい』もらえたら、何に使おうかなー。やっぱゲームかなー。」ワクワクしながらたっくんは、お母さんと指切りをしました。

次の日、たっくんはすっかり『おこづかい』のワクワクした気持ちを忘れ、お手伝いをしませんでした。お母さんは呆れたように「『おこづかい』いらないのー?」と聞くと、「明日がんばるー」と気の抜けた返事。お母さんは『おこづかい』のために無理にお手伝いさせるのもなーと思い、ため息をつきながらそのまま放おっておきました。

次の日、「お母さん、お手伝いある!?」たっくんはやる気満々な様子。お母さんが昨日との違いにびっくりしていると「『おこづかい』もらったらさ、お金で自分の欲しいもの買えるんでしょ!?ボク、欲しいものできたの!」そう言いながら1回100円のお手伝いを毎日たくさん頑張りました。

しばらく経った日曜日、たっくんは溜まった『おこづかい』を持って、お父さんと買い物にでかけました。お母さんは「欲しいもの、やっと買えるんだね。たっくん頑張ったもんね。」そう言って嬉しそうにしているたっくんを送り出しました。

夕方、お父さんとたっくんが帰ってきました。買ってきたものを見せたいのか、たっくんが玄関からバタバタと走って来る音が聞こえたのでお母さんは「欲しいもの、買えたの?」たっくんのいる方へ振り返りました。

するとそこには花束を持ったたっくんが立っていました。「どーしたのこれ!?」お母さんがびっくりしていると、「お母さん、お誕生日おめでとう!」たっくんはお母さんに花束を差し出しました。その日はお母さんの誕生日だったのです。

最初やる気のなかったたっくんは、カレンダーを見てお母さんの誕生日を思い出したのでした。お花を買ってあげようと考えたたっくんは、お手伝いを頑張ることに決め、花束が買えるまで一生懸命お手伝いをしていました。

たっくんの気持ちがうれしくて、お母さんは涙ぐみながら花束を受け取ると、「ありがとう」そう言ってたっくんをおもいきり抱きしめました。

 

おしまい

 

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