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【絵本読み聞かせ】得意と苦手(とくいとにがて)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-2-26

あらすじ…

かけっこが得意なユウキ君と苦手な僕のお話です。

一人で練習をしてもなかなか速くなれない僕にユウキ君がコツを教えてくれました。おかげで僕は少し早く走れるようになります。ある日、プールの授業で僕はユウキ君が水泳が苦手なことを知ります。僕がユウキ君にコツを教えてあげたことで二人はもっと仲良しになりました。

人には得意なことと苦手なことがあります。それを通してお互いのことを分かりあい、助け合うことで、友達の絆が深まるのです。

 

得意と苦手(とくいとにがて)

 

学校の休み時間、みんなでかけっこをした。 いつも1番なのは、ユウキ君。 ユウキ君はかけっこだけじゃなく、鉄棒も、なわとびも何でも上手だ。かけっこが苦手な僕は、なんでも上手なユウキ君がうらやましかった。

僕は密かに、いつか苦手なかけっこでユウキ君に勝ちたいと思っていた。だから、公園でよく走る練習をしたけど、なかなか速くならなかった。どうしてもかけっこが速くなりたかった僕は、どうしたら速く走れるのか思い切ってユウキ君に聞いてみた。

ユウキ君は僕に、手の振り方とか、足の上げ方とか、早く走れるコツを丁寧に教えてくれた。 そのおかげで、僕は少しだけ速く走れるようになった。

ある日、学校でプールの授業があった。スイミングスクールに通っている僕は、バタ足で誰よりも速く進んだ。僕は泳ぐのが得意だった。

ところが、ユウキ君は、スタートできずにそのまま立っていた。 僕が「どうしたの?」と聞くと、「水に顔を付けるのが怖いんだ」とうつむきながらユウキ君が言った。なんでも得意だと思っていたユウキ君の告白に、僕はびっくりした。

「それなら、僕が教えてあげる!少しずつ水に慣れるといいよ!」 プールでの自由時間、僕はユウキ君を誘った。最初は、水かけ遊びから。次は水の中でかけっこ。

水の中でのかけっこは僕が勝った。「かけっこで負けるなんて思わなかったよ。」ユウキ君は悔しそうに笑って言った。「実は僕も最初は、水に顔をつけられなかったんだよ。」 そう僕が言うとユウキ君は驚いていた。

かけっこが得意なユウキ君でも、水の中は苦手。 水の中が得意な僕は、かけっこが苦手。
得意なものは人によって違う。 教えたり、教えてもらったりして僕達はとても仲良くなった。
そして、大人になっても親友でいようね。と約束した。

 

おしまい

 

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