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【絵本読み聞かせ】ライオン/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-2-14

あらすじ…

ライオンのお母さんと子どもたちのお話です。

お腹をすかせた子どもたちは、お母さんが狩りをする場所に行ってみることにしました。一番小さな弟ライオンは初めて行く場所にはしゃぎ、いつのまにかゾウの群れに近づいてしまいます。お母さんはゾウから子どもたちを守るため闘い、命を落としてしまいます。子どもたちは命がけで守ってくれたお母さんの分も生きることを誓います。

悲しいことを乗り越え、強く生きることの大切さが伝わります。

 

ライオン

 

サバンナに4匹のライオンの兄弟がいました。
大人になれば強くたくましいライオンになりますが、今はまだ、兄弟達の代わりにお母さんが狩りをしてきてくれます。

しかし、狩りはいつも成功するわけではありませんでした。
小さな獲物しか捕まえられなかった時、「あなた達が食べなさい」と、お母さんライオンは一口も食べずに4匹の兄弟に食べさせてくれました。

雨も降らず、獲物も取れない日が続きました。お腹が空いて仕方がなかったライオンの兄弟達は、お母さんの近くまで行ってみることにしました。
「狩りの場所は危ないから来ちゃだめって、お母さんいつも言ってたよ?」弟がお兄ちゃん達にそう言いますが「へーきへーき、悪いやつがきたら、俺達がやっつけてやるよ!」そう言って、お兄ちゃん達はどんどん先へ進んでいくので、弟も仕方なくついていくことにしました。

あまり遠くに来たことがなかった弟は、見るもの触れるものがすべて新しく、ついついはしゃいでしまいました。いつの間にかお兄ちゃん達から少し離れたところを歩いていると、突然「離れなさい!」 お母さんの声が聞こえると同時に大きな影がたくさん寄ってきました。

その声にお兄ちゃん達もすぐに駆けつけましたが、影の正体にお兄ちゃん達は立ちすくみました。大きな影の正体はゾウでした。弟ははしゃいで歩くうちに、いつの間にかゾウの群れに近づいてしまったのです。

お兄ちゃん達は必死に弟を囲みました。お母さんは、みんなを守ろうと、もみくちゃにされながら必死になってゾウと闘いました。

しばらくしてゾウ達が去っていった後、そこには怪我をして動けなくなったお母さんがいました。「お母さん!!!」 ライオンの兄弟たちは大きな声でお母さんを呼び続けました。 「お母さんごめんなさい…!ちゃんといい付けを守っていたら、お母さんはこんなひどい目に合わなかったかもしれないのに…」兄弟たちは口々に謝り続けました。

兄弟達の必死の叫びに、うっすら目を開けたお母さんは 「もういいのよ…無事で良かった…。あなた達、ここにいては危ないから、離れなさい。それに、お母さんはもう狩りが出来ないの。自分の力で、狩りをしなさい。強く生きて行くのよ…」そう言い残すと、静かに目を閉じました。

しばらくたって、兄弟達は泣きながらその場を離れました。
お母さんがいなくなるなんて考えてもいなかった弟は、いつまでも泣いていました。そんな弟にお兄ちゃん達は「お母さんは、最後まで僕達を守って、闘ってくれた。狩りの仕方も、危険な場所も、仲間との挨拶も、全部教えてくれた。

今度こそお母さんの言いつけを守って、僕達はお母さんの分まで強く生きて行こう!」そう力強く励ましました。そんなお兄ちゃん達を見て、とてもたくましく頼もしく感じた弟は、自分もたくましく強く、お母さんの分まで生きていこうと心に強く誓いました。

 

おしまい

 

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