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【絵本読み聞かせ】向日葵のじょうろ(ひまわりのじょうろ)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2019-6-24

あらすじ…

お母さんと一緒に公園に遊びに来たけいちゃんに起こったある出来事の物語です。

お母さんお手製のひまわりのじょうろを、男の子たちにからかわれてしまいます。悲しくて、じょうろに酷い言葉を向けてしまうけいちゃん。けれども、本当はそのじょうろが大好きなのです。翌日、男の子たちと仲直りし、再びひまわりじょうろで遊ぶけいちゃん。もしかしたら、お母さん手作りのじょうろを男の子たちは羨ましく思ったのかもしれません。

ものにも気持ちがあること、大切にする気持ちが学べます。

 

向日葵のじょうろ(ひまわりのじょうろ)

 

ある晴れた日、けいちゃんはおままごとセットのおなべやフライパン、お皿も持ってお母さんと一緒に公園に遊びに来ました。

公園ではたくさんのお友達が、バケツやじょうろで水をかけあったり、中には水鉄砲をビュンビュン撃ちながら遊んでいる子もいました。

けいちゃんは、おままごとセットのフライパンに砂を入れたり、お皿に草を入れて混ぜたりしていましたが、他のお友達が水遊びをしているのを見ているうちに、自分も一緒に水遊びがしたくなりました。

けいちゃんは、手作りのペットボトルじょうろを持ってきたことを思い出しました。
水遊びが大好きなけいちゃんのために、お母さんがペットボトルに穴をあけて、ひまわりの花の絵を描いて作ってくれたじょうろです。

その手作りのじょうろを見た男の子が「なんだよ、それ、ペットボトルじゃないか、へんなの」と言って、けいちゃんに向けて水鉄砲で水をプシュッとかけてきました。
周りにいた他の子も、「へんなのーー、へんなのーー」と大きな声で言いました。

けいちゃんは悲しくなって、家に帰りたくなりました。
少し離れたベンチで休んでいたお母さんに何も言わないで、おもちゃもほったからしで家に向かってトボトボと歩き出しました。

お母さんがけいちゃんに気づいて「大事なひまわりのじょうろ忘れてるよ」と言って追いかけてきましたが、けいちゃんは悲しくて悔しくて「そんなのいらない!!」と言って泣きながら走っていってしまいました。

家に帰ると、けいちゃんは泣き疲れて眠ってしまいました。
けいちゃんはその日、夢をみました。「え〜ん、え〜ん。ママがせっかく僕をつくってくれたのに、すてられちゃったよ〜。え〜ん。」泣いていたのは、いらないと言われたひまわりの絵が描かれたペットボトルじょうろでした。けいちゃんは「ごめんね、本当はあなたのこと大好きなの。これからは大切にするからね」と、夢の中でじょうろに泣きながらあやまりました。

次の日、お母さんは公園での出来事をきいて、少し心が痛くて「新しいじょうろ買いに行こうか?」と、けいちゃんに聞きました。けいちゃんはだまったまま首を横にふり「ママがつくってくれたひまわりのじょうろ、いらないって言ったりしてごめんなさい…また遊んでいい?」と抱きついてきました。
「もちろんよ」と、お母さんはギュッとけいちゃんを抱きしめ返しました。

けいちゃんはひまわりのじょうろを持ってまた公園に行きました。砂場で遊んでいると、昨日の男の子がけいちゃんを見つけて走ってきました。「昨日はひどいこといってごめんなさい。。。」「うん!いいよ!」けいちゃんは笑顔でこたえ、「一緒に遊ぼ!」と、今度は二人で仲良くひまわりのじょうろで遊びました。

 

おしまい

 

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