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うさぎの人形を大切にしているハナちゃんのお話です。
ハナちゃんは覚えていませんが、うさぎの人形はおばあちゃんからもらったものでした。
うさぎの人形は汚れたり、友達との取り合いによって破れたりしてしまいますが、ハナちゃんのお母さんがいつもそっと直しておいてくれるのでした。
ハナちゃんはうさぎの人形と写真を撮り、おばあちゃんへのお土産にすることを決めます。ものを大切にすること、子供、孫への愛情を学ぶことができます。
ハナちゃんには、うさぎのうーちゃんという大事なお友達がいました。お出かけのときも、寝るときも、いつでもうーちゃんと一緒にいます。ハナちゃんは覚えていませんが、うーちゃんはうんと小さな頃におばあちゃんがくれたぬいぐるみでした。
近頃うーちゃんは、ハナちゃんがずっと持ち続けていたこともあり、少し汚くなってきました。お母さんはハナちゃんが寝ている間にそっとうーちゃんを洗濯しました。
真っ白でフカフカに戻ったうーちゃんを見たハナちゃんは、新しいお友達かと思って驚きましたが 、みみにハナちゃんがあげたおおきなあかいりぼんがついていたので、すぐに大切なうーちゃんだときがつきました。「うーちゃんお風呂にはいったのね!んーフカフカでいい匂い!」ぎゅーっとうーちゃんを抱きしめました。
ある日、ハナちゃんがお友達と遊んでいたとき、うーちゃんを取り合いになってしまいました。すると引っ張った勢いで、背中がビリッと破れてしまいました。 「ゴメンね…これあげる…」と言って、お友達は持っていたくまのぬいぐるみを差し出しましたが、うーちゃんはうーちゃんです。代わりはいません。
ハナちゃんはお友達のくまのぬいぐるみを「いらない」と断ると、急いで家に帰り、お母さんにうーちゃんが怪我をしてしまったことを話しました。「じゃぁ、早く治るようにゆっくり寝てもらおうね。」とお母さんが言うので、その日はハナちゃんもうーちゃんと一緒に早めに寝ることにしました。
次の朝、ハナちゃんがうーちゃんを起こすと、背中の怪我が治っていました。 「お母さーん!うーちゃんの怪我が治ったよ!」ハナちゃんが嬉しそうにうーちゃんを抱きしめました。 「ハナちゃん、これからもうーちゃんを大事にしてあげてね。うーちゃんもあなたの事が大好きだって。」 お母さんはにっこり微笑みました。
「そうだ!」ハナちゃんはなにか思いついたのか、パパのカメラを引き出しから出してきました。「元気になったうーちゃんと一緒に写真撮って! 」そう言って元気いっぱいの笑顔とピースでポーズをとりました。
次のお休みの日、「早く着かないかなー♪うーちゃんもはやくおばあちゃんに会いたいよね♪」おばあちゃん家に向かう車の中、ハナちゃんとうーちゃんは楽しくお話中です。ハナちゃんの手には「お土産にするのー!」と、この前撮った写真が握られていました。
おしまい