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仲良しのゆあちゃんとコハルちゃんのお話です。
ゆあちゃんはお父さんに怒られた話をしますが、お父さんのいないコハルちゃんとは気持ちが合わずそれ以来二人は話さなくなってしまいます。
月日が流れてコハルちゃんは転校し、ゆあちゃんは仲直りできないままでいることを悲しく思います。
ある日、隣町のデパートで二人は再会して仲直りをします。二人はなんでも話せる友達ですが、お互いを悲しませる言葉はもう言わないと誓います。相手の気持を考えて話すことは大事ですね。
ゆあちゃんとコハルちゃんはとても仲良しでした。
お互いの家にもよく遊びに行き、好きな男の子の事、家族の事、学校での出来事、何でも話しました。
ある日、ゆあちゃんが家でお父さんに怒られた話をしました。いつものように、コハルちゃんは「うんうん」とわかってくれると思っていたら、今日は違いました。
「お父さんはゆあちゃんを心配して言ってるんじゃないかな?」
コハルちゃんにそう言われて、ゆあちゃんはつい、「コハルちゃんにはわからないよ。お父さんいないから、怒られなくていいね」と言ってしまいました。コハルちゃんはお母さんと二人で暮らしていました。
コハルちゃんの顔がとても悲しくなりました。
その顔を見たゆあちゃんは、どうしていいのかわからず、ごめんねの一言が言えなくなってしまいました。それ以来、ゆあちゃんとコハルちゃんは、お互いになんとなく話さなくなり、遊ばなくなってしまいました。
そのまま月日は流れ、春が来ました。 ゆあちゃんはずっと仲直りのきっかけを探していましたが、見つからないままでした。クラスも変わり、しばらく経ったある日、コハルちゃんが家の事情で転校したことを他の友達から聞きました。ゆあちゃんはコハルちゃんが何も言わずに転校してしまったことを少し悲しく思いました。
ある日、ゆあちゃんが隣町のデパートへ行くと、コハルちゃんを見かけました。ゆあちゃんに気づいて、コハルちゃんが駆け寄ってくると
「ゆあちゃん、転校する時、サヨナラも言えなくてゴメンね」
「ううん、私はコハルちゃんに、嫌な事言っちゃってゴメンね」
こころに引っかかっていた事をお互いに話をしてスッキリしました。
コハルちゃんは「新しいお父さんが出来たんだよ!ゆあちゃんの言ってた怒られる気持ちがわかった」と、舌をペロッと出して笑いました。
「隣町の学校だから、中学になったら、また一緒に遊べるね」久しぶりに会った二人は、いつの間にか昔の仲良しに戻っていました。
二人は何でも話せる仲良しな友達。だけど、友達を悲しませる言葉はもうお互いに言いません。
だって、一度離れてしまった仲良しの友達と、また繋がる事が出来たんですから。
おしまい