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お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
靴が語り手となり、履いてくれる子供にむけてメッセージを送るような、優しい物語です。
丁寧に履く理由、左右を間違えずに履く工夫、雨に濡れない工夫などを、靴がまるで生きていて子供を見守っているかのような、あたたかい言葉で解いています。
出来ていない事を叱るのではなく、理由をきちんと説明して納得してくれれば、子供たちは大切に靴を履くことでしょう。大人にとっても、学びや気づきがあるお話です。
私達は靴。二人はいつも一緒なの。リボンが付いてたり、ピカピカ光ったり。ピョコピョコ音が鳴ったりもする。君の靴はどんな靴?
私達、かかとを踏まれちゃうのが嫌いなの。だって、かかとを踏んで歩くと、とっても危ないもの。もし転んで君が怪我しちゃったら、私達を履いて走れなくなるじゃない。そんなの寂しいわ。
それとね、私達はいつも一緒にいたい。「ただいまー!」って聞こえた後、君はいつもポーンと私達を元気よく脱ぐでしょ?かならずかたっぽがどこか遠くに行っちゃうの。
だから私達はいつも離れ離れ。私達を揃えてくれないと、ひとりぼっちになっちゃうのよ。そんな日はシクシク泣きながら朝まで待つの。
「これがいいの〜!!」って、ボロボロになるまで私達を履いてくれてありがとう。君の大好きの気持ちがとっても嬉しい。 でもね、君の足はどんどん大きくなってるの。
穴があいたつま先から、君の足の指がヒョッコリ顔をだしてるよ。足を怪我しないように、新しい靴に履き替えて、沢山一緒に走りましょう。
靴を履く時は、私達をよーく見てね。私達には「右」と「左」があってね、逆に履いちゃうと足が痛くなっちゃうの。足が痛くなって、私達が嫌われたら悲しいわ。
だから履く前に、かかとをくっつけて置いてみて。つま先がぴったりとくっついたら正解よ。もし離れていたら靴を逆にしてみてね。つま先がピッタリくっついたら、私を履いておでかけしましょう♪
ボクは長靴。雨が大好き。雨でも楽し気分でいられるように、いろんな色でいろんな絵が描いてある。君の長靴は何色かな?
ボクを履いていれば、少しくらいの水たまりなら、じゃぶじゃぶ入ってもへっちゃらさ。 だけど、思いっきりジャンプして入ると、水がたくさん跳ねるから気をつけて。君の服が濡れちゃうよ。
私達はみんな君が大好き。晴れの日も雨の日も私達と一緒にお出かけしましょう。
君が大きくなるまでの少しの間、沢山一緒に遊ぼうね!
おしまい