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【絵本読み聞かせ】 もし「桃太郎」(ももたろう)のしゅじんこうが「オニ」だったら /童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

2018-10-15

あらすじ…

昔話の「桃太郎」を桃太郎ではなく「鬼」が主人公という視点で語られたお話です。

本当は鬼は人間の村へ悪いことをしに行ったのではなく、鬼ヶ島のお金(丸い石)で人間の村にある食べ物などを買い物に行っただけだったのですが、そんなことは村人には伝わらず勘違いされてしまった結果、桃太郎が鬼ヶ島に乗り込んできてやっつけられてしまったのです。

このお話は、相手を見かけや先入観で判断するのは良くないということが学べるでしょう。

 

もし「桃太郎」のしゅじんこうが「オニ」だったら

昔々、鬼ヶ島というところに鬼の家族が住んでいました。鬼の家族は、お父さん鬼、お母さん鬼、そして子ども鬼が3人の5人家族です。
鬼ヶ島は岩山に囲まれた動物も植物もない島だったこともあり、食べ物は海を渡って人間の住む村まで行かないとなりませんでした。

ある日、お父さん鬼は、お腹の減ったお母さん鬼と子ども達に美味しい食べ物を食べさせてあげられるよう、海を渡って人間の村にやってきました。そして、村人にこういいました。「何か食べ物はないか?」
村人はとてもびっくりして、「お、鬼だー!食べ物は家の中にある。なんでも持っていっていいから命だけは…」と叫んで、一目散に逃げてしまいました。

お父さん鬼は、
「驚かすつもりはなかったんだけどなあ。逃げなくてもいいのに…」
と少し落ち込みましたが、お腹の減っているお母さん鬼と子ども達のために、食べ物をいただくことにしました。
「少しばかりだけど…」と鬼は鬼ヶ島でお金として使える丸い石を置いていきました。

他の村人の家にも行ってみましたが、村人たちはみな同じように叫んで逃げていくばかり。誰もいなくなってしまったので、しょうがなく鬼ヶ島の石のお金を置いて、食べ物やお酒、動物などをいただいて、鬼ヶ島へ戻っていきました。

しばらくして村人が家に戻ってくると、家の中の食べ物やお酒が置いてあった場所に大きな石が置かれていることに気づきました。
「あの鬼め…食べ物を持っていくだけではなく、こんな大きな石を捨てていきやがって…なんてやつだ!」と村人は怒り、困り果てました。

そんな時、村外れにあるおじいさんとおばあさんが住む小さな家に、拾ってきた桃から赤ちゃんが生まれ、桃太郎と名付け、不思議なことにあっという間に立派な青年に育ち、「鬼ヶ島へ鬼退治に行く!」と言っているという噂が村中に広がりました。
そこで村人達は、食べ物やお酒、動物などを持って行かれて、大きな石を捨てていかれた話を桃太郎に話に行きました。
桃太郎は「なんてひどいことを…私が退治して奪い返してきます!」と、きびだんごを持って、すぐに鬼ヶ島に出発しました!

そんな時、鬼ヶ島ではお母さん鬼の誕生会をしている最中でした。村人に鬼ヶ島のお金と交換してきた食べ物やお酒を飲み食いし、盛大に祝っていました。

その時、突然「悪い鬼め!成敗いたす!」と刀を持った桃太郎が襲いかかってきました。
お父さん鬼は「大変だ!子ども達を安全なところへ!」と、お母さん鬼と子ども達を避難させました。

残ったお父さん鬼は「一体俺らが何をしたと言うんだい!?」と言いましたが、
桃太郎は「この期に及んでとぼけるのか。往生際が悪いやつめ!」桃太郎達は一斉にお父さん鬼に襲いかかりました。
イヌは噛みつき、サルはひっかき、キジは突っつき、とどめに桃太郎が刀でお父さん鬼をやっつけました!

「村人の家から奪った食べ物やお酒、動物は全て返してもらうぞ。もう村で悪さはするなよ!」桃太郎は言いました。
「いや、食べ物やお酒をいただいた代わりにお金を…」とお父さん鬼は言いましたが、桃太郎達に声は届かず、
桃太郎は村へ返っていきました。

しばらくしてから、静まり返った鬼達のすみかに、お母さん鬼と子ども達が戻ってきました。
「お父さん!大丈夫!!あいつらにやられたんだね。なんて酷いことを…」
「お父さんはちゃんとお金も置いてったって言ってたのに、なんでこんな目に合わされなきゃいけないんだ…」
鬼達は悲しみに暮れました。相手を見かけで判断せず、お互いのことをしっかり理解しないと、誤解されたままになってしまうという、桃太郎の鬼のお話でした。

おしまい

 

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