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お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
思いっきりおならをして飛んでいく男の子のお話。
ある日おならを我慢していた男の子が思い切りおならをすると、ボフッと高く上がりました。もう一度すると外まで飛び出し…
どこまで冒険できるなか?と楽しめるお話です。
「う~ん…おならがしたい…」みんなの前でおならをするのが恥ずかしいカケル君は、保育園でもじもじモゾモゾ…おしりにギュッと力を入れておならを我慢していました。おなかがパンパンに膨らんだままお昼寝の時間になると…
お腹を擦りながら布団に入りました。「これでやっとおならができる!」そう思っても、今度はなかなかおならが出てくれません。それどころか、パンパンに膨らんでいるせいで、だんだんお腹が痛くなってきました。
「はやくおなら出ないかな。」大きく息を吸って「今度こそ!」カケル君はお布団のなかで思い切りおならを出しました。するとボフッ!!と音を立ててふわりと体が浮かびました。
「おならで飛んだ!!」びっくりしたカケル君は、もう一度おならをしてみました。ボフッ!!今度は窓の外までひとっとび。「うわ!空飛んでる!」おならをしながら飛び続けます。
どんどん空高く上がっていくカケル君。保育園もいつも遊んでいる公園もどんどん小さくなっていきます。ボフッともう一度大きなおならをすると、今度は高いビルの上までひとっ飛び。「すごいすごい!人も家もちっちゃい!」カケル君は大喜びです。
またボフッとおならをすると、今度は宇宙まで飛んでいきました。どこまでも続く綺麗な星空に、青くて綺麗な地球をみたカケル君。綺麗で感動して口をポカンあけたままただじーっと見つめました。
しばらくして、「あっちの赤い星に行ってみよう!」赤く光る星をみつけたカケル君は、またまたボフッとおならでひとっ飛び…しようとしましたが「どうしよう…もうおならがでない…」どんなにふんばってもおならが出ません。
すると、ゆっくりゆっくり落ち始めて…「うわー!たすけてー!」真っ逆さまに落ちていきました。地面に叩きつけられそうになったかけるくん。「あぶなーい!」ぎゅっと目をつぶりましたが、ぜんぜん痛くありません。
おそるおそる目を開けてみると、そこは保育園の部屋で、いつもお昼寝をしている自分の布団の中でした。隣には仲良しのよし君が気持ちよさそうに眠っています。カケル君は夢を見ていたのです。「ふう。よかった。夢かあ。」
お腹をさすってみるとパンパンに膨らんでいたのが治って、痛くなくなっていました。「お腹痛くなっちゃったし、怖い夢もみたし、もうおならは我慢しない!」カケル君はそう心に誓いましたとさ。
おしまい