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【絵本 読み聞かせ】ウンチを運ぶ虫!?フンコロガシの生態について学べる物語/うんちの虫フンコロガシ(うんちのむしふんころがし)

2020-11-3

あらすじ…

フンコロガシは運んだウンチをどうしてる?

実は食べるだけじゃない、フンコロガシのウンチの活用方法、フンコロガシにはどんな特技があるか…

フンコロガシの目線で学べる物語。

うんちの虫フンコロガシ

僕の名前はフンコロガシ。いつもウンチを探してる。みんなはウンチを汚いって言うけれど、僕にとってはとっても大事。だって僕は、ウンチの中から生まれてきたんだ。

お母さんは「生まれてすぐに、美味しいご飯が食べられますように」ってウンチの中に卵を生んでくれた。少しずつ大きくなった僕は生まれるとすぐに、卵を守ってくれていたウンチを食べたんだ。

全部食べて外に出た僕は「お!美味しそうな匂いがしてきたぞ!」牛のウンチまでひとっ飛び。僕はとっても早く飛べるんだ。ブイーンと飛んでご飯を見つけた僕は、丸く丸くウンチをまるめる。

でもすぐには食べないよ。食べたい気持をぐっと我慢して誰かに取られないように安全な場所まで運ぶんだ。「うんしょ!うんしょ!」誰にも邪魔をされない場所までコロコロウンチを転がしていく。

力持ちの僕だけど、自分の体よりも大きなウンチを転がして運ぶのは、とっても大変。それなのに、一生懸命運んでいる途中で、同じ仲間のフンコロガシに奪われそうになる時があるんだ。

フンコロガシにとってウンチは、大事な食べ物。そして子供を育てる大事なもの。だからみんな必死にウンチを奪い合う。パンチ!キック!とやりたい放題に戦って、勝ったフンコロガシだけがウンチを持って帰れるんだよ。

「うんしょ!うんしょ!」戦いに勝った僕は、遠くの安全な場所までウンチを運ぶ。どんなに遠くても、迷子になんてならないよ。空を見上げれば、昼間は太陽の場所、夜は星の場所で、自分がどっちに進めばいいのかわかるんだ。

無事に安全な場所まで運んだら、やっとご飯が食べられる。誰にも邪魔されないで食べるごちそうは、ほんとうに最高だよ。食べ終わったらまたすぐに、美味しい匂いをクンクン、食べ物を探すんだ。

大人になったらその運んだウンチにお嫁さんを乗せて、赤ちゃんを作るんだよ。そしてそのままウンチの中に卵を産んでもらう。僕の子供も僕と同じように、そうやってウンチの中で育つんだ。

食べ物でもあるし、お家でもあるし、卵を守ってくれるお父さんやお母さんの代わりでもあるウンチ。僕らフンコロガシにとって、ウンチはとても大切なものだから、今日も一生懸命にコロコロウンチを転がすんだ。

おしまい

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