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季節を感じられるハロウィンのお話。
街にあふれるたくさんのお化けや魔女の衣装。幼稚園のハロウィンパーティーの衣装を探しに来た女の子がやってきたのは公園でした。
さあ、ハロウィンはどんな衣装を着ることになったのかな?
ハロウィンの季節がやってきました。街は骸骨やコウモリの飾り付けであふれています。ナギちゃんは幼稚園のハロウィンパーティーに着る衣装を探しにママと街へやってきました。
「どのお店に入るんだろう?」ナギちゃんはキョロキョロしながら歩いてます。
でも、やってきたのは大きな公園でした。「どうして公園なの?」ナギちゃんが首をかしげていると
「きれいなイチョウの葉っぱを集めてね」黄色に輝くきれいなイチョウの葉っぱをママが集めはじめたので、ナギちゃんも一緒に集めました。
たくさん集め終わると、ママはレジャーシートを広げて、持っていた袋から工作グッズを出しました。
牛乳パックをチョキチョキ切ると、そこに糊でペタペタイチョウの葉っぱを貼っていきます。ナギちゃんもママと一緒に葉っぱを貼り付けました。
それからパチンと両端をホッチキスで留めたら、きれいな黄色の冠が出来上がりました。「わあ!きれい!!」ナギちゃんの目がキラキラ輝くと、
ママは今度は大きなポリ袋にペタペタ葉っぱを貼って、きれいな葉っぱのワンピースを作ってくれました。
「長い枝を探してきて」そう言われてナギちゃんが探してくると、
今度は先っちょに松ぼっくりをつけて、魔法の杖を作ってくれました。
「葉っぱの妖精の完成よ」ナギちゃんは街で見たどの衣装よりも、黄色に輝くこの衣装が素敵に感じました。
家に帰ったナギちゃんは、衣装を着た自分を鏡で見ると、「みてみて!私、本物の妖精みたい!ああ…明日が楽しみで待ちきれない!」
嬉しそうにくるくると回ってポーズを決めました。
次の朝、ハロウィンパーティの準備をしようと衣装を見てみると、なんと黄色く輝いていた葉っぱが全て茶色く濁った色に変わっていました。ナギちゃんは「これじゃあ、妖精さんになれない!」衣装を手に持ったまま泣き出してしまいました。
ママはナギちゃんを慰めると「ちょっとまっててね」と言って庭へ出ていきました。しばらくして戻ってきたママは手に一杯、ハナミズキの赤やオレンジや黄色に染まった葉っぱを持っていました。
「これで作り直しましょう」そう言って、昨日と同じようにペタペタと牛乳パックとポリ袋に葉っぱを貼ると「はい、秋の妖精さんの完成!」昨日とは違う、色とりどりのきれいな衣装が出来上がりました。
ナギちゃんが衣装を身に着けて幼稚園へ行くと「すごい!きれいな色だね!」「ナギちゃんかわいい!」みんなたくさん褒めてくれました。秋の葉っぱの妖精の衣装は、お姫様や魔女の衣装と同じくらい素敵に輝いていました。
おしまい