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お話・読み聞かせ , ehonly , えほんりー , 絵本 , 読み聞かせ
手袋をなくしてしまって落ち込んでいる男の子。ママに「てぶくろ」の絵本を読んでもらうと、自分のてぶくろにも…と楽しい想像をし始めます。
おうちゃんが公園で遊んでいると、ポロリとポケットから手袋が落っこちてしまいました。でも、全然気が付いていないおうちゃん。夕方になるとそのまま家に帰って来てしまいました。
家に着いてから手袋を落としたことに気がつくと「あれ…!?手袋なくしちゃった!」おうちゃんは思わず泣き出してしまいました。すると「もう暗いから明日探しに行こうね」ママはそう言って手袋の絵本を読んでくれました。
その絵本は、落とし物の手袋に次々に動物が入っていくお話でした。「もしボクの手袋が林に落ちてたら…手袋にネズミが入ってるかもしれない!」おうちゃんは公園に行く前に林で遊んでいました。
おうちゃんは自分の手袋にネズミが入るところを想像すると、なんだかウキウキしてきました。ブロックで遊びながら「もし池に落ちてたら…今頃カエルが入ってるかも!」林の横には池がありました。
お風呂に入っている時も「もし森に落ちてたら…うさぎさんが入るかな。」ご飯を食べているときも「森だったらきつねさんも入るかもしれない!」でもおうちゃん、ふと気が付きました。「ボク、森で遊んでないや!」思わずお味噌汁をこぼしてしまいました。「ん~池のあとはどこで遊んだっけ…?あ!公園だ!」おうちゃんはこぼしたお味噌汁を拭きながら公園にいそうな生き物を考えました。
「公園には…野良猫がいる!きっと今頃は野良猫がはいってるんだ!」おうちゃんは嬉しそうに言いました。「鳩も一緒に入ってるかもな~」公園に鳩がいるのも思い出しました。
布団に入ると「そういえば、カマキリもみたことある。カマキリも入ったかな?」猫に鳩にカマキリが手袋に入っているのを想像したおうちゃん「明日、探しに行ってみよう…」そう言いながら嬉しそうに眠りにつきました。
次の日、おうちゃんは手袋を探しに出発しました。「きっとボクの手袋、生き物がたくさんはいってるぞー!」まずは林。さっそく手袋を探し始めますが、見つかりません。「ここじゃないのかなー」次に池を探しますがやっぱり見つかりません。
「ないな~…」公園についたおうちゃんは、ブランコを探したり砂場を探しますが、なかなか手袋は見つかりません。「ん~どこで落としたんだろう?」最後に滑り台を見ましたが、やっぱり手袋は見つかりませんでした。
「ボクの手袋…」おうちゃんがべそをかきながら帰ろうとした時、木に手袋がかけられているのを見つけました。「あった!ボクの手袋!」おうちゃんは手袋を木から外すと、そーっと中を覗いてみました。すると…。
たくさんの生き物はいませんでしたが、蜘蛛が一匹ぬくぬくと居眠りをしていました。「ポカポカあったかそうだね」おうちゃんはそう言うと、同じくらい暖かそうな木の穴に蜘蛛を逃してやりました。
それから家に帰ったおうちゃんは、本棚から昨日の手袋の絵本を取り出しました。自分が落とした手袋だったらと考えながらページをめくり、ワクワク楽しみながら読みました。
おしまい