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お片付けがしたくなる、しつけ絵本。
「お片付けやだー」お片付けをしないで寝てしまったまこちゃん。夜中に起きるとリビングからムシャムシャと聞こえてきました。恐る恐る覗いてみると…
ものを大切にしたくなるお話です。

「もう寝る時間だから、おもちゃ片付けようね。」ママに言われたまこちゃんは「やーだー。もっとあそぶんだもーん」ちっともおもちゃを片付けません。

「ちゃんとしまっておかないと、おもちゃなくなっちゃうかもよ? 誰かに踏まれたら壊れちゃうかもしれないし…」ママが言っても知らんぷりのまこちゃん、結局そのまま寝てしまいました。

みんなが寝静まったころ、まこちゃんはふと目が覚めました。なにやらリビングから音が聞こえてきたのです。「何の音だろう…?」気になって眠れなかったので、恐る恐るリビングを覗いてみると…なんと…

オバケがまこちゃんの片付けなかったおもちゃをムシャムシャ食べているではありませんか!「これはうまい!いただきまーす!」ブロックで作った飛行機を大きな口でパクリ。バリバリ音を立てながらごっくんと飲み込みます。

まこちゃんは驚いて声が出ません。(このオバケ…前に絵本で見たことある…!いただきますオバケだ!)いただきますオバケは片付けなかったおもちゃを食べてしまうオバケでした。

「これはどうかな?いただきまーす!」ミニカーもバリバリ、ごっくん。「いただきまーす!うん…これもなかなかな味。」ゴム人形をもぐもぐ、ごっくん。絵本をムシャムシャ、ごっくん。クレヨンをポキポキ、ごっくん。いただきますオバケは手当たり次第口に入れていました。

まこちゃんは大急ぎで自分の部屋に戻ると頭からすっぽりと布団をかぶりました。(いただきますオバケ本当にいた…!おもちゃ、ちゃんと片付ければよかった…!どうかこっちに来ませんように…!みつかりませんように…!)

そのままいつのまにか寝てしまったまこちゃんは、朝起きると急いでリビングに向かいました。すると、部屋にあったまこちゃんのおもちゃは、綺麗サッパリなくなっていたのです。「全部…食べられちゃったんだ…!」

まこちゃんは泣きながらママのもとへ向かうと、昨日の夜の話をしました。「あのねっ、オバケがねっ、いただきますって夜にねっ、ボクのおもちゃを、大きなお口でバリバリ全部食べちゃったの…!!怖かったよう~…!」

するとママ、「そっかそっか、それは怖かったね。」ぎゅーっとまこちゃんを抱きしめました。「おもちゃ全部食べられちゃったの?」「うん…。ちゃんとお片付けすればよかった。」まこちゃんが悲しそうに言うと「おもちゃ箱、みてごらん。」ママがおもちゃ箱を指さしました。

まこちゃんは首を傾げながらおもちゃ箱を開けると、なんとそこにはいただきますオバケに食べられたはずのおもちゃが全部入っていました。「あれ!?おもちゃが全部ある!!」まこちゃんは嬉しそうにおもちゃ箱を覗き込みました。

「まこちゃんきっと、オバケの夢見ちゃったんだね。お部屋に出してあったおもちゃはママが全部片付けたの。壊れたりなくなっちゃったりしたら嫌だもんね?」「うん…今日はちゃんとお片付けする…。」

まこちゃんはその日から、どんなに眠くても、面倒くさくっても、大切なおもちゃがなくなってしまわないように、ちゃーんとお片付けをしてから寝るようになりました。
おしまい