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怖がりの男の子が強がって一緒に寝るためにママを説得するお話。ちゅ~ぶの寝かしつけ絵本。
ママ知ってる?夜は危険がいっぱいなんだよ。みて、怪獣の影があるでしょ?ママは思います。(あれは、外の木が風に揺れてる影ね。)だからね、ママ守るために、ぼくママと寝るよ!
「ママ、知ってる?」お布団に入るとブー君が言いました。「なぁに?」「あのね、窓の外に怪獣がいるんだよ。ほら、あそこに怪獣の影がみえるでしょ?」ブー君は窓の外をゆびさしました。
ママが窓の影を見ると、それは外の木が風で揺れている影でした。「大丈夫。あれは外の木が風で揺れている影よ。安心して寝ましょうね。」ママはブー君の頭をなでました。
静かな部屋にピチャッピチャッと音が聞こえました。「ママ、知ってる?ピチャッピチャッって音がするでしょ?あれはおばけの足音なんだよ。」ブー君は、今度は扉の向こうを指さしました。
ママはキッチンの蛇口が緩かったかしら?と思いながら「大丈夫、あれはキッチンのお水の音よ。だから安心して寝ましょうね。」ママはまたブー君の頭をなでました。
静かな部屋にガタガタと音が聞こえました。「ママ、知ってる?ガタガタ言う音は、妖怪がいたずらしに来てるんだよ。」ブー君は今度は部屋の壁を指さしました。
それは隣の部屋にパパが入ってきた音でした。「大丈夫。あれはパパが入ってきた音よ。安心してゆっくり寝ましょうね。」ママはもう一度頭をなでました。
ブー君はじっとママを見つめました。「ママ、知ってる?夜は危険がいっぱいなんだよ。だからね、ママを守るためにボク、ママと一緒に寝てあげる!」ブー君はママに手招きしました。
ママはフフッと笑いながら「ありがとう」と一緒にお布団に入りました。すると「怪獣やおばけや妖怪が来ても連れていかれないように、ボク、掴んでてあげるね」ブー君はママにぎゅーっとしがみつきました。
「これでママも安心して寝られるわね。ありがとう。おやすみなさい。」ママはにっこりしながらぎゅーっと抱きしめ返すと、安心したブー君は、ようやくゆっくり眠りにつきました。
おしまい